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GW休暇も2日目。
相も変わらずガラスの性能について書いています。
4回目の今回は、中空層の厚さによる効果というお話です。
上の図はLow-E複層ガラスの中空層の厚さによる熱貫流率を示したもの。
いまさらですが・・・。
壁や窓などの各部位で両側の気温が異なる時、暖かい側から冷たい側に向けて熱が壁や窓などを通過します。
ガラスの内外の温度差が1度あったときに、1時間あたりガラス1m2 を通過する熱量をワットで表したものが『熱貫流率』です。
数値が小さいほど断熱性に優れていることを表します。
単位は、「W/m2・K」、ワット・パー・ヘイホウメートル・ケルビンと読みます。
中空層の厚さが16mm程度までは、厚くなるほど熱貫流率は小さくなり、断熱性能は向上します。
でもそれ以上厚くなっても、断熱性能はほぼ変わりません。
これは中空層間の距離が大きくなることで中空層内の空気が動き始めるから。
この空気の動きによる熱移動現象を対流伝熱と言いますが、熱移動量が一定量となるため、断熱性はそれ以上向上しません。
伝熱現象として熱伝導よりも熱対流が支配的になり、距離に比例する断熱効果が期待できないことを示しています。
今回も
HEAT20設計ガイドブック+PLUS
に書かれた内容を中心に
その一部を複写・転載させていただきました。
次回は樹脂スペーサーによる効果というお話です。
引き続き、お付き合いください。
よろしくお願いします。
posted by Hoppy Red
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