ガラスの断熱性能

GW休暇も3日目。

相も変わらずガラスの性能について書いています。

5回目の今回は、樹脂スペーサーによる効果というお話です。

 旭硝子のLow-E複層ガラス『サンバランス』の構造断面図

上のイラストはLow-E複層ガラスの断面を示したものです。

スペーサーとは中空層の間隔を、一定に確保するためのもの。

材質のほとんどはアルミでした。

また、その中に充填されているのが吸湿剤です。

これは製造時の中空層内の水分、また中空層内に透湿する水分を吸着し中空層内を乾燥状態に保つのが目的です。

アルミという金属は非常に熱を伝えやすい性質を持っています。

こんな物をアルミスペーサーに使っていれば、周辺部の断熱性能が低下して、梅雨時や冬場に窓の周辺部で室内結露を発生するのも当然です。

だからスペーサーをアルミから熱伝導率の低い樹脂に変えれば、複層ガラスの周辺部の断熱性能を向上することができるんです。

樹脂スペーサーを採用することで、冬季にガラス周辺部で生じる表面結露を防ぐことが出来ますが、ガラス中央の熱貫流率は変わりません。

今回も

HEAT20設計ガイドブック+PLUS

に書かれた内容を中心に

その一部を複写・転載させていただきました。

このシリーズも今回で終了です。

お付き合い戴きありがとうございました。

新しいシリーズにご期待ください。

 

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posted by Hoppy Red 

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