本日より通常営業となります。

7日間のGWがようやく終わりました。

天気にも恵まれ、久し振りに家族との時間を満喫する事ができました。

さあ、今日から仕事開始です。

頭の中を切り替えて、バリバリと仕事します。

と言う事で、まずはブログからスタート。

 

明日、気密性能測定が行われます。

ですから、ここで『気密』について書きたいと思います。

気密と言うと、潜水艦をイメージする方もいるかと思います。

「気密性が高い住宅は、空気が出入りしないから息苦しいんでしょ?」

そんな事はありません。

建物の気密性を高めるとは、想定外の場所からの漏気を無くす事を言います。

例えば、引違窓の隙間や床と壁の取合い部、コンセントなどから隙間風が吹いてくる。

なんて事を無くしましょう。

という事です。

換気扇の穴など、あるべき穴とそれ以外の隙間を明確にします。

その上で隙間の大きさを把握し、それを小さくするのが建物の気密化です。

隙間を無くせば、暖められた室内に冷たい外気が入る事もありません。

隙間から入った冷たい外気は、暖められた建物の中で結露する事もあります。

これを『内部結露』といいますが、これが建物の寿命を短くしたり、住人の健康を害している事をご存知ですか?

気密性を高めるという事は、同時に防湿性を高める事でもあります。

漏気による湿気の侵入や冬の冷たい外気・夏の暑い外気の侵入を防ぐ。

それが、気密化の目的です。

気密化を図る事で、様々なメリットを得ることが出来ます。

でも今回は、その話を省略します。

「今時の建物に隙間なんて、あるの?」

「省エネ基準適合住宅だから、大丈夫でしょ!」

という方も多いのではないでしょうか?

こんなデーターをご覧ください。

『防湿(気密)シートの必要性と隙間の比較実験データ』

隙間と水蒸気通過の比較

上図は

「石膏ボードって、ひと冬でどの位の湿気(水蒸気)が通過するんだろう?」

という疑問を解くために、国が行った実験結果です。

穴の空いてない石膏ボードは、ひと冬で約1/3リットルの水蒸気を通しました。

そして穴の空いた石膏ボードは、ひと冬に3リットルの水蒸気を通したんです。

つまり、石膏ボードだけでは水蒸気の侵入を阻む事は出来ない。

わずかな隙間すら無いように思われても、水蒸気を通してしまう。

さらに、ちょっとの隙間があるだけでその10倍の水蒸気を通していることも、この実験データは示しています。

石膏ボードを隙間なく施工していてもダメ、コンセントの穴なんか開けたらもっとダメ。

という結果です。

建物の隙間の大小は『気密性能測定』を行う事で確認する事が可能です。

逆に言えば、それを行わない限り確認する事はできないんです。

あなたの家では、気密性能測定を行っていますか?

相当隙間面積(C値)はどのくらいですか?

C値とは、全ての隙間面積を計測し、それを床面積で割った値です。

小さい程、隙間の小さな家を表します。

住宅構造毎の気密性能を示したデーターを挙げてみました。

これを見ると、もっとも一般的な在来木造住宅(充填断熱)で標準的な施工を行った場合はC値6~11位でしょうか。

何らかの気密施工を行った場合でもC値1未満~5未満になっています。

皆さんのお宅のC値はどちらでしょうか。

私見ではありますが、C値は0.5以下にすべきです。

まずは気密性能測定を行い、C値を確認することだと思います。

 

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posted by Asset Red

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