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今日の練馬・板橋は、曇り時々晴れ。
気温も思ったよりも高いですね。
身体を動かしていると、少し汗ばむといったところでしょうか。
雨が降らなくて良かったぁー。
『FPの家 T邸』
FP壁パネルの施工を行っています。
まずは、屋根の下葺き材の様子から。
前回のブログでご報告出来ませんでしたが、雨が降る前に施工終わっています。
続いて、FP壁パネルの施工の様子です。
3階の妻壁部分と壁、2階の壁の施工がほぼ終わっています。
上の写真では、まだアルミテープが貼られていません。
でも下の写真では、ていねいに貼られた銀色のテープが見られると思います。
そうそう、筋違施工も完了しています。
柱頭・柱脚金物や短冊金物などの取付も完了しました。
写真は外廻りの梁に設けられた『座彫り』を撮ったたもの。
上の写真のように、現場発泡ウレタンを充填するために敢えて金物廻りに孔を開けておきます。
写真は、外廻りの梁とそこに架けられた梁の仕口部部にアルミテープを貼ったところを撮ったもの。
梁と床合板の取合い部、羽子板ボルトの貫通部、梁の継手部分にも、アルミテープを丁寧に貼りつけます。
これを、隙間からの漏気や水蒸気の透過を防ぐための『防湿・気密施工』と言います。
アルミテープは空気も水蒸気も通しにくいですからね。
こちらは、ルーフバルコニーの床に充填したFP床パネを撮ったもの。
こちらもていねいに貼られた銀色のテープが見えると思います。
防湿・気密施工の事はさておいて、今回は少しだけFPパネルの事を書きたいと思います。
イラストはFP壁パネルのイメージ図。
FP壁パネル・FP床パネル、そして前回ご紹介したFP遮断パネルは㈱FPコーポレーションの専用工場で製作されています。
壁パネルであれば厚さ105mmの外枠を組み、真ん中に間柱を入れ、横桟を入れたものの両面にクラフト紙を貼ります。
写真は片側のクラフト紙を貼る前のもの。
筋違入りパネルであれば、写真のように105×50の筋違がこの段階で入れられます。
これを何枚も重ね、30トンの圧力を掛けた上で、この中に長い管を挿しこみます。
管の中には温度・湿度による微妙な違いを調整したウレタンの原料が入っていて、奥から充填していきます。
ウレタンの原料はポリウォールとイソシアヌレートフォームの2液です。
温度や湿度によって発泡の具合が大きく異なります。
温度・湿度の管理が行き届いた工場でこそ、精度の高い発泡が可能となります。
現場発泡ウレタンの自然発泡とは違い、圧力を掛ける事で密度も均一になり非連続発泡が実現出来ます。
写真はウレタンの断面を拡大したもの。
それぞれの気泡が繋がっていないことがわかります。
吸水性が低く、透湿抵抗の高い断熱材の秘密はここにあったんですね。
遮音性能が高いのも、独立気泡のお蔭です。
全ての判断を現場の職人に頼るしかない『現場発泡ウレタン』と、工場でつくるFPウレタンパネルは『似て非なるもの』。
どちらも同じ硬質ウレタンフォームとは言え、品質・性能は全然違います。
こうして出来上がったパネルは、空気や水蒸気を非常に通しにくくなっています。
現場発泡ウレタンの場合は、原則石膏ボード側に防湿層の施工が義務付けられています。
(施工方法によっては省略する事も可能ですが、実際の施工を見る限り、省略は危険だと思いますよ・・・。)
これは断熱材中の気泡が連続しているため、ここから空気や水蒸気を通してしまうからだと言われています。
でもFPウレタンパネルであれば、室内側の繋ぎ目や躯体との取り合い部、配管などの貫通部等の防湿・気密処理さえ行えば問題ありません。
パネルは各現場ごとに、1枚1枚オーダーメイドとなっています。
現場での加工を最小限に留めることで、施工者のレベルや間違いも発生しにくくなっています。
それぞれに品番が記載され、決まった位置に取付けるだけ。
そしてパネルの木枠にビスを留めるたら、あとはアルミテープを貼るだけです。
簡単に断熱・気密性能が確保出来ます。それも高いレベルで・・・。
他にも良い点はたくさんありますが、施工性が良いのもこのパネルの良い点だと思います。
機会があれば、他の良い点も書きたいと思います。
是非、ご覧ください。
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