設計・見積の流れ

人生における大きな買い物は、住宅と生命保険なんだそうです。

生命保険は比較サイトが充実していて、様々な比較・対象が可能になっていますが、住宅の方はまだまだというところでしょう。

少しでも安く、良い家を建てたい。

誰もが思う事だと思います。

でも、良い家ってどんな家なんでしょうか?

カッコイイ住まい、オシャレな住まいもいいですが、それだけでは困りますよね。

耐震・耐久性が高く、省エネで夏涼しく冬暖かい住まい。

やっぱり、こうありたいと思います。

『夏涼しく冬暖かい家』をつくる設計・見積の流れは以下の通りです。

①の『地震に強くて長持ちする設計』は、誰もが納得できることでしょう。

従来の寿命30年の家づくりを改め、せめて50年、可能であれば100年もつ家づくりが求められています。

その為に必要なのが以下の4点です。

1.許容応力度計算を行い、耐震等級3を確保する。

2.ホウ酸等の健康被害の心配のないものを利用して、長期に渡る木材腐朽菌やシロアリ(アメリカカンザイシロアリも含む)による被害を防止する。

3.外皮性能の強化を図り、表面結露および内部結露を防止する。

4.日本の環境に適した無理のない設計・仕様を採用し、長期に渡り雨漏りのない家づくりを行う。

当たり前に出来るようで、実際には中々実現に至っておらず、未だにこれらに起因する事故が減っていないのが現状です。

②の『冬暖かく、夏涼しく暮らせる設計』も、理解できると思います。

住まいの中に『健康を害する恐れのある低温部』をつくらない。

つまり室温20℃未満をつくらない為の家づくりを、空調・換気計画や外皮性能強化にわって実現することを言います。

昨今流行の『パッシブ設計』を採り入れるのも有効です。

パッシブとは英語のpassive、受け身という意味です。

外から受ける自然の力(太陽の日差しや風など)を有効に活用し、暖房や冷房に頼らずに快適に過ごすための手法を言います。

昼光利用による照明利用の削減や雨水利用などもこれに含まれます。

③の『家の燃費の試算』

これも、昨今良く耳にする言葉ですよね。

光熱費など、暮らしにかかる費用を事前に試算し、生涯コスト(ライフサイクルコストとも言います。)を算出することも可能です。

坪単価が高いからと高性能住宅を諦めたものの、30年間のメンテナンス費用や光熱費を足してみたら、安かった筈のローコスト住宅の方が高くついてしまった。

なんて『安物買いの銭失い』にならない為には、絶対必要なことだと思います。

家を建てる際には見積を取らなければなりません。

そして、その金額の妥当性を判断したり、競合他社と比較することになるでしょう。

でも、見積書の金額(イニシャルコスト)は氷山の一角。

生涯コストのほんの一部である事を、ご理解いただきたいと思います。

良い家づくりを実現する為の第一歩は、見積の前から始まっている。

見積に目が眩み、大切な事を見逃さないようにご注意ください。 

 

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posted by Asset Red

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