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あなたの家は何歳ですか?
図中の%は、既存住宅約5000万戸に占める割合です。
2012年度国土交通省統計データー、事業者アンケートにより推計しています。
また、年間冷暖房費は省エネ基準地域区分Ⅳのもの。
国交省、低炭素社会に向けた住まい方推進会議資料より抜粋しています。
築年数が古い程、夏暑く冬寒い家になっている事をご承知ください。
昭和55年にスタートした省エネ基準。
当時の基準は低く、とても断熱と言えるシロモノではありませんでした。
でもそれ以前に建てられた家は無断熱です。
平成4年の基準したところで、まだまだのレベル。
平成11年になって、ようやく現行基準に近いレベルに至ります。
それでも無暖房の浴室や洗面所、トイレや廊下は10℃を下回らない程度の断熱レベル。
守るべき『最低のレベル』とは言え・・・。
断熱先進国には恥ずかしくて顔向けできません。
そんな現行基準に近いレベルの家でさえ、全体のわずか5%足らずなんです。
先進国と言われる日本ですが、住宅においては後進国と言わざるを得ません。
ご家族の健康を害し、安心して暮らすことさえできない家なんて・・・。
国立環境研究所による2013年度熱中症患者速報データーです。
住宅内で熱中症で倒れた65歳の方の割合は、全体の60.9%にもなるそうです。
「外にいたら危ない。」
恐らく、そう思ったんでしょうね。
でも、大多数の家は断熱・気密不足です。
電気代を惜しみ、エアコンも止めてしまいます。
窓を開けて通風を図り、涼しくなった気がしているだけ。
庭や道路に打ち水をして、気温を下げているつもりでも、その分湿度が上がり体感気温は逆に上がります。
住宅の年齢を把握しましょう。
18歳以上の方は要注意です。
窓を開けるのは日の出前にしてください。
昼間は窓を閉め、エアコンを掛けましょう。
窓にスダレを掛けるのも良いと思います。
ただし、窓を開けるのは良くありません。
喉が渇く前に水分を補給しましょう。
濡れたタオルで首の裏やわきの下などを拭くのも、良いと思います。
暑い夏を健康に乗り切りましょう。
日本の家は『夏は暑く、冬は寒い』
これって常識でした。
勿論、例外もあります・・・。
弊社の場合は創業以来27年、省エネ・高性能住宅をつくり続けています。
その性能は、現行の省エネ基準を遥かに上回るレベル。
昨今の高性能住宅と比較しても、決してひけをとりません。
先日、お邪魔した弊社のOB宅ではエアコンを使っていませんでした。
窓を少しだけ開け、通風で対処していたんです。
話を聞いてびっくりしました。
「冬の間だけ暖房は使うけど、冷房は使わないよ。」
「お蔭様で省エネ・快適に過ごせています。」
この建物、とりたてて外皮強化はしていません。
普通のFPの家です。
庇を意識して窓上に取付けましたが、敷地の関係でそれほど深い庇も作れませんでした。
強いて言えば、屋根に和瓦を採用した事でしょうか。
遮熱パネルと相まってうまく排熱してくれているのでしょう。
それほど陽当たりの良い敷地でもないから、日射取得量が少ないことが夏に効いていると思われます。
結果オーライ・・・。
喜んでもらえて良かった・・・。
今年の夏も厳しくなりそうですね。
くれぐれも、日射病(古いっ!)熱中症に注意しましょう。
posted by Asset Red
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