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今朝聞いたラジオ番組で『浜松医科大学・高田明和名誉教授』による『受動喫煙の影響』というお話を聞きました。
国から調査費用を戴き、10年間も調査したそうです。
受動喫煙とは、他人のたばこの煙を吸う事。
洋服や髪の毛についた臭いも影響するそうです。
そもそも好きで吸っている人が『フィルター』越しの比較的安全な煙を吸っているのに、吸いたくもない人が全く対策を施していない煙を吸うなんておかしいと思いませんか?
私自身、中学生の頃に聴いた『受動喫煙(パッシブスモーク)』の話の影響で全く喫煙の習慣は持っていません。
喫煙する妊婦のお腹の中でその都度呼吸を停めている赤ちゃんの映像を見て、ショックを受けたんです。
「分煙の件かな?」
興味深く聞いていましたが、やっぱりタバコって体に悪いですよね。
健康への影響については、科学的に立証されています。
以前は曖昧な言い方をしていた厚生労働省も、今では、はっきりとその影響を公表しています。
世界では受動喫煙が原因で年間60万人が死亡していると推計されています。
日本でも同様の推計が試みられました。
受動喫煙による年間死亡推計値はこうなります。
肺がん 2484人
虚血性心疾患 4459人
脳卒中 8014人
乳幼児突然死症候群 73人
合計約1万5千人
特に女性に多いようですね。
肺がん死亡に占める能動喫煙と受動喫煙の割合を日米で比較したデーターです。
どちらのデーターも国立がん研究センターがん対策情報センター/片野田耕太氏によるもの。
日米共に受動喫煙者に一定の死亡者が見られます。
おそらく身近にヘビースモーカーがいたんでしょうね。酷い話だと思います。
能動喫煙者の割合が日本に比べて多い割に、米国の受動喫煙者の割合が同程度もしくは低くなっているのは『公共の場所での屋内全面喫煙』が法制化しているためと思われます。
日本の女性の受動喫煙死亡者の割合が非常に高い理由が、それを暗示させます。
田辺先生曰く
「世界に『分煙』という言葉はありません。」
「あるのは『喫煙』と『禁煙』だけです。」
禁煙を拡げると、様々な業界・団体から政府にクレームが殺到します。
確かに一部の企業・店舗で売上が下がり、税金が入らなくなるかもしれません。
それが分煙という中途半端で何の解決にも繋がらない対策に繋がっているようですね。
健康を害してしまえば、医療費がかかります。
税収を採るか、保険費用を採るか・・・。
その前に国民の健康・幸福を採ってもらいたいと思います。
田辺先生は喫煙のデメリットばかりではなく、メリットも調べたそうです。
大抵の人は
「吸うと、気持ちが落ち着くのでは?」
「イライラ・ストレスの解消。」
と考えるのではないでしょうか。
吸っている人も、吸っていない人も、イメージしやすいですよね。
でも調べてみると違ったそうです。
煙草を吸うと、含まれる成分の影響で神経が張り詰めるようになるそうです。
緊張感が高まり、神経過敏になると言う事。
この状態では、普段の状態よりもイライラして、ストレスが溜まります。
煙草を吸うことでこのイライラは解消できますが、結局高めたイライラを元に戻すだけの話なんですって。
お金をかけて、環境を悪化させて、廻りの人を巻き込みつつ自分の健康を害する。
健康保険をたっぷりと使う原因を作り、国の経済を疲弊させる。
そのくせ
「煙草を吸う事で、沢山の税金を支払っている。オレらの税金が国を救っているんだ。」
なんて勘違いしてる人もいるのでは・・・。
弊社のOB宅では、喫煙する方が少ないようです。
そのお蔭なのか、10年位経っても壁紙がきれいな家が多いんですよね。
築5年の知人であるヘビースモーカー宅の壁紙は真黄色に変色しています。
部屋に入ると煙草の臭いに辟易とします。
壁紙の張替えサイクルも明らかに短くなるでしょう。
「換気システムが付いているから大丈夫。」
なんて思っている方もいると思います。
でも、排気ダクトの中はヤニで一杯かもしれません。
ダクトの清掃に掛かる経費もバカになりません。
健康住宅をつくるのも大切ですが、もう一度喫煙について考えてみませんか?
せめて、受動喫煙の悲劇が起きない工夫をお願いします。
喫煙権はあってもいいと思います。
でも、嫌煙権があることも忘れないでください。
厚生労働省の記事も貼っておきます。
受動喫煙と健康への影響をQ&Aでまとめています。
ご興味のある方は、是非ご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/kaigi/060810/07.html
朝から熱く書いてしまいました。
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