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いよいよ、梅雨入りです。
梅雨明けは7月21日の予定との事。
現場を預かる身としては、しばらくは空模様を見ながら、ヤキモキする事になりそうです。
ジメジメした湿気が嫌いな私ですから、エアコンの冷房とドライをうまく活用したいと思います。
人が感じる快適さには、湿度が影響します。
湿度の表現には『絶対湿度』と『相対湿度』の2つがありますが、前者は空気中に含まれる水蒸気量を『㎏/㎏(DA)』で表します。
また後者は、空気がその温度で含むことの出来る最大限の水蒸気量に対して、実際に含まれている水蒸気量の割合を『%』で表します。
日常生活の中で私達が使う『湿度』は、相対湿度のことを言います。
一般的に快適とされる湿度は40~60%といわれています。
例えば絶対湿度の低い冬の冷たい外気を室内に導入し、そのまま暖めると相対湿度は20~30%まで下がります。
一方夏の水蒸気をたくさん含んだ空気を冷ませば相対湿度が100%近くまで上昇してしまいます。
特に室温が30℃を超える場合には不快感を覚えやすくなるでしょう。
こんな時は湿度を30%ほど下げることで、3℃の室温低下と同じ効果を得る事ができます。
冬も同じです。湿度を上げることで室温が同じでも暖かく感じます。
空気線図を見てみましょう。
空気線図とは、温度と湿度や比エンタルピー・比容積などの関係を表したものです。
多くの線で構成されていて、空気の状態のうち2つが定まると他の状態がすべて求められるため、主に空気の状態や熱的変化を知る為に用いられます。
図中の温度28℃/湿度60%の空気をそのまま21℃まで冷やすと、湿度が90%を超えてしまい不快と感じてしまうことがわかります。
25~26℃でも70%、不快ゾーンになってしまいます。
湿度を下げなければ、元の温度と湿度の方が快適ということ。
これって、窓を開けて外の空気を日射遮蔽の充分できた室内に導入した状態です。
空気の温度は下げられても、湿度を下げる事はできません。
日中、水を撒いて温度を下げる『打ち水』も同様です。
真夏の炎天下に打ち水をして気温を下げても、水蒸気による湿度上昇によって逆に不快度が上がってしまいます。
打ち水を効果的に行うのであれば、炎天下の時間帯を避け、気温が上昇する朝や気温が下がりだす夕方にしましょう。
カビは湿度60%を超えると繁殖を始めます。
省エネも大切ですが、カビによる健康被害も防がなければなりません。
このような日中は、窓を閉め切りエアコンを弱運転しましょう。
そうすることで除湿を行うことが可能です。
これからの1か月、空気中の水蒸気との戦いです。
健康>快適>省エネの順番で住環境を整えることをお勧めします。
posted by Asset Red
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