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結露の正体は空気中の水蒸気です。
冬の寒い朝、カーテンを開けたら窓ガラスがビショビショ。
嫌な気持ちになりますよね。
結露とは、暖かく湿った空気が急に冷やされて、空気の中の水蒸気が水滴になる現象です。
例えば、現在の弊社事務所の室温は25.0℃
相対湿度は62.4%になっています。
この時の露点温度(結露が発生する温度)は17.3℃。
夏ですから、外気温度が17.3℃を下回ることはありません。
ガラスが結露する事はありませんよね。
でも、湿度がもっと高かったらどうでしょうか?
室温はそのまま、相対湿度が90%の時の露点温度は23.24℃になります。
ガラスにエアコンの冷たい風が当たったり、雨混じりの冷たい風が当たればこの位の温度にはなりそうですよね。
結露って、なんとなく冬のものって思っていませんか?
「夏の結露なんてビールジョッキくらいでしょ。」
夏だって条件が揃えば結露は起きますよ。
ガラスや壁紙、押入れの床などに発生する結露を『表面結露』といいます。
なんとなく気持ち悪いし、放っておく訳にもいきません。
雑巾で拭きましょう。
でも、壁の中や天井裏で発生する『内部結露』はどうすることもできません。
結露水は断熱材の性能を大きく低下させることをご存知ですか?
多くの断熱材は、その中に含む『動かない空気』のお蔭で熱の移動を防いでいます。
この空気が動いてしまったり、水に変わってしまえば断熱材ではなくなってしまいます。
例えば、熱くなった鍋を空気を含んだ乾いたタオルを使って掴むことができます。
でも、濡れたタオルで掴むとすぐさま熱くなり掴むことができません。
乾いたタオルは濡れていない断熱材であり、濡れたタオルは水蒸気を含んでしまった断熱材です。
断熱材も濡れてしまえば、乾くまでの間は断熱材ではありません。
含んだ水蒸気量にもよりますが、その性能は40%程度しかありません。
上のグラフをご覧ください。
厚さ25~125mmの断熱材を濡らした時のR値を比較したものです。
濡らす前の厚さ25mmの断熱材と比較すると、ほぼ等しく断熱性能が低下している事がわかります。
断熱材は性能×厚さで決まります。
でも、濡れてしまえば厚さは関係ありません。
くれぐれも断熱材は濡らさないようにしましょう。
雨漏り・内部結露は厳禁です。
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