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今日の練馬・板橋は雨。
凄い湿度です。
身体の周りに水蒸気の膜があるように感じます。
『FPの家 T邸』
室内空気環境の測定を行いました。
用意したのは㈱オーピス製の測定バッジ×2種類と脚立です。
赤い方が『ホルムアルデヒド』用、緑の方が『V4』用となります。
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質です。
ヒトの粘膜を刺激するため
目がチカチカしたり涙が出る
鼻水が出る
のどの渇き・痛みやせきなどが出る
などの症状が出ます。
室内での主な発生源は合板です。
住まいには壁・天井・押入床・フローリングなど、多くの場所に合板が使用されています。
また、タンスや食器棚など木製家具にも多く使用されています。
最近の建材は、ホルムアルデヒドの使用を抑えているため、放散量自体それほど多くありません。
V4とは、4つのVOC
トルエン(指針値が示された物質の中で最も揮発しやすい化学物質で、この性質を利用して塗料や接着剤の溶剤などに広く用いられる。)
キシレン(石油の改質油から分留・抽出され、溶剤として広く利用される。合成樹脂などの原料。)
エチルベンゼン(内装材料の施工用接着剤や塗料などの溶剤や希釈剤・防腐剤としておもに用いられる。 )
スチレン(ポリスチレンや合成 ゴムの原料となる。スチロール。)
を指します。
VOCはVolatile Organic Compoundsの略で,揮発性有機化合物のことです。
大気中にあるベンゼンやホルムアルデヒドなどの有機化合物のうち沸点が50℃〜260℃(WHO基準による)の物質の総称です。
NOXとともに光化学大気汚染をもたらす主要な原因物質ですが、その種類は100種類以上もあります。
中には発がん性など人体に有害な影響を及ぼすものも多く、最近ではシックハウス症候群の原因物質としても知られています。
このバッジを室内に置いた脚立を用い床面から1.2~1.5mの高さに取付けます。
あとは玄関ドアに『立入禁止』の札を貼り、所定の時間(8時間以上40時間以内、理想は24時間)放置するだけ。
簡単でしょ。
翌日以降にバッジを回収し、分析機関に郵送すれば2週間程度で室内空気に含まれる上記化学物質の濃度がわかります。
厚生労働省が発表している化学物質と室温25℃の場合の指針値は以下の通り。
ホルムアルデヒド・・・0.08ppm
トルエン・・・0.07ppm
キシレン・・・0.20ppm
エチルベンゼン・・・0.88ppm
スチレン・・・0.05ppm
パラジクロロベンゼン・・・0.04ppm
1ppmとは、空気1.0㎥あたり物質1㎤の濃度(0.0001%)になります。
この指針値は『健康な人が、その化学物質による健康被害を受けないであろう値』です。
この数値を上回ると直ちに健康への被害がある訳ではありません。
また、現時点では強制されるものでもありません。
この指針値を下回ることは望ましい状態にあると考えられますが、上回った場合であっても換気を行うことで濃度の低減を図ることは可能です。
さらに家具・カーペット・カーテン・煙草の煙など住宅以外の影響も想定されますので、これらを室内から極力排除する工夫も効果的です。
弊社では接着剤や合成塗料の使用を極力減らし、内装材に無垢材を利用することでVOCの発生を抑制しています。
ご安心ください。
ほとんどのお宅で、指針値をはるかに下回る濃度になっています。
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