外回りの塗装をしています。

『FPの家 T邸』

外回りの塗装をしています。

防火破風板の釘頭をタッチアップしている様子を写してみました。

赤丸で囲った部分にご注目ください。

こちらは別の現場の写真です。

軒先部分に屋根と同じ色の板が貼ってある事にお気づきでしょうか?

『軒先キャップ』を野地合板の先に被せてあるんです。

一般的に防火性能を高めようとする場合は、軒裏および破風板に防火板を使います。

もっとも、工務店や設計によりその厚さはマチマチでしょうね。

弊社の場合は軒裏に厚さ12mmの防火板、破風板には厚さ15mmの防火板を採用しています。

そして軒先キャップは厚さ0.35mmのGL鋼板を使っています。

以前は木部をそのまま露出していました。

軒裏・破風板に塗装をする際に一緒に塗装仕上げにしていたんですが、経年で塗装が剥げてしまいます。

軒裏や破風板はまだきれいなのに、軒先だけ写真のようにひび割れ、今にも剥がれそうです。

そう言えば、当時は樹脂製の雨樋も採用していたんですね・・・。

メンテナンスの際には、交換したり上から塗装したり・・・。

今では継ぎ目なしのアルミ製雨樋を標準仕様にしていますから、ノーメンテナンスです。

今では軒先キャップのお蔭で写真のような現象もめっきり無くなりました。

若干の費用増にはなりましたが、メンテナンスの事を考えると良い仕様変更だったなぁー。

なんて今更思っています。

誰も褒めてくれませんが、何も起こらない事が良い事だと思うんです。

外装材の耐久性はどんどん伸びていきます。

でもメンテナンスが必要な期間は、その中で一番寿命の短い部材で決まってしまいます。

外壁が仮に15年メンテナンス不要であっても、軒裏・破風板・軒先・雨樋の寿命が10年であれば、11年目に足場を掛けて塗り直さなければなりません。

これらの塗装をしてから5年経つと、今度は外壁の塗り直しが必要となります。

その時も足場は必要です。

足場の架設費用って結構高いんですよね。

「だったら、11年目にまとめてやっちゃえ!」

って、なりますよね。

まさか、16年目までメンテナンスをしないで過ごすわけにもいきません。

結局、せっかく長寿命な外壁を採用しても無駄になってしまいます。

外装材を選定する際には、メンテナンスの必要な期間を考える事も重要です。

「最初に言ってくれればよかったのに・・・。」

なんて言われないように、気をつけないといけません。

 

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