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今日の練馬・板橋も暑いですよ-。
まずはお決まりの『空気線図』をご覧ください。
乾球温度/湿球温度:33.2℃/24.9℃
相対湿度/絶対湿度:50.9%/16.3g/㎏DA
不快指数:82.7(暑くて汗が出る)
ちなみに体感温度は28.4℃になっています。
なんだか、空気線図を見ているだけで暑くなってきました。
『FPの家 T邸』
先日、足場を外しました。
狭い道路に車を停めての作業となりました。
2人の足場屋さんがトラックの荷台と足場の上に分かれ、テキパキと作業を進めています。
午前中には、無事撤去完了しました。
写真を見るとわかるように、真っ黒な外観です。
軒裏も破風板もサッシも真っ黒。
雨樋だって真っ黒です。
「外壁は白い方が遮熱上有利である。」
と良く耳にします。
確かに、なんとなく暑苦しく思えます。
でも玄関に一歩足を踏み入れれば、むしろ涼しいくらいです。
大工さん達も窓を開けて採風を図り、扇風機を回しながらモクモクと作業をしています。
良く見れば、額から汗がしたたり落ちていますが、暑いなんて言葉は聞こえてきません。
冬もそうですが、夏だって工事中の『FPの家』は思いのほか快適なんです。
「家の中に入ると涼しいから助かるよ。」
「風が入れば、暑さなんて全然気にならないよ。」
こうした大工さんの口から出てくる『うれしい言葉』こそ、素の建物性能の証ではないでしょうか?
そこそこの断熱性能の家(現行省エネ基準程度)でも、高性能エアコンを複数台設置し、稼働させれば快適さを得ることは可能です。
今お住まいの家に比べれば光熱費だって、安くなるでしょう。
でも、ある程度の年月が経てば買い替えなくてはなりません。
高性能エアコンは高いですよね。
それも複数台あるわけです。
買い替えるまでの間だって、故障することがあるでしょう。
高性能タイプはメンテナンス費用もかかります。
こうした費用の事、考えていますか?
働き盛りの今は問題ありませんが、いつまでも高い光熱費を払い続けることが出来るでしょうか?
電気代がもし3倍になったら・・・。
断熱性能にお金を掛けるよりも、設備にお金をかけたいという人がいます。
こうした方は、良く考えてみましょう。
高性能設備は、将来必ず安くなります。
安くならないまでも、性能向上や付加価値の増大と割安感が得られるはず。
でも断熱性能の向上は、簡単にはいきません。
新築時に100万円位で済んだ工事も、リフォームで行おうとすれば簡単に700万円くらいかかってしまいます。
「断熱性能よりも耐震性能だよ。」
なんて方もいるでしょう。
ちょっと待ってください。
住まいの高断熱化と気密・防湿化はセットで考えなければなりません。
現行省エネ基準程度の家づくりを行っている方々が、気密・防湿施工をきちんと行っているとは到底思えません。
なぜならば、こうした施工に拘る設計・施工者は入居者の健康や快適さおよび省エネ性を考慮して、もっと高い性能の家づくりを提案するに決まっているからです。
あと少し手をかければ、グンと良くなるのに黙ってソコソコの性能の家を提供する事なんて出来る訳ありません。
気密・防湿施工を伴わない暖かい家は、思ったほど暖かくありません。
当然光熱費もかかります。
そして内部結露し、木材腐朽菌やカビの発生を促し、シロアリを招き寄せます。
こうなると建物の耐震性は低下し、新築時の強度はなくなってしまいます。
気密・防湿性を確保していない耐震性は意味がありません。
冷暖房設備の無い現場こそが、真の建物性能を評価する場かも知れませんね。
結局、建てている大工さんや職人さんが一番わかっている事になります。
「こんな家に住んでみたいと思いますか?」
大工さんに聞いてください。
「いいね。地震に強いし省エネで快適だと思うよ。」
「こんな家に住めればサイコー。」
間取りや規模・デザインなどは個々に好き嫌いがあるでしょう。
でも黙ってしまったり
「もっと別の家がいいなぁー。」
なんて答えが返ってきたら『安普請』という事なのかもしれません。
安物買いの銭失いにならないように、ご注意ください。
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