blog
以前にも書きましたが、木材の癒し効果について書きたいと思います。
木材を多用した建物は人の生理面や心理面に良い影響を与える事が知られています。
例えば特別養護老人ホームでの調査では、木材を多用している施設とそうでない施設では以下のような違いがあったと言います。
特別養護老人ホーム入居者を対象とした、施設の木材使用頻度別の心身不調出現率比較
というデーターです。
インフルエンザ羅患者数の違いは、木材の持つ調湿性(湿気を吸ったり吐いたりして適度な湿度にする機能)により、室内空気が『夏は60%以下、冬は40%以上』という理想的環境を比較的維持できているのが原因と思われます。
ダニ等でかゆみを訴えた人数の違いは、ちょうどいい湿度に保たれた室内ではダニの繁殖が抑えられるのが原因でしょう。
転倒による骨折の違いは、木質床の軟らかさによるものと思われます。
日本建築学会床工事WGでは、値転倒時の安全性を確保するためにG値の推奨値を100G以下としています。
G値はJIS A6519「床の硬さ試験」で測定し、小さいほど安全性が高くなります。
コンクリート床のG値は約155G。
クッションフロアー床のG値は約130~150G。
ナラ無垢床のG値は約123Gです。
畳床やカーペットも有効ですが、ダニの繁殖を考えると使用を控えたいですよね。
不眠については色々と考えられますが、そのひとつとして運動効果が挙げられると思います。
木の床は、硬い床に比べると歩いていて疲れません。
転んでも安全です。
床と壁に明確な色の違いがあるので、ぶつかる事も少なくなります。
また木材使用比率の高い建物の室温は比較的高くなる傾向にあります。
そのため運動量(歩行量)が向上し、適度な疲労が睡眠を誘因するのでは?
『休む』という字は『人』が『木』に寄り添っています。
英語の『森(Forest)』は『for』+『rest』。
休息の場という意味になります。
人間は木に寄り添うことで真のやすらぎを得るということではないでしょうか。
続いて、良く見聞きするデーターをご紹介します。
静岡大学の農学部の調査です。
コンクリート
金属
木
の3種類の巣箱を使い、ねずみの赤ちゃんの生存率と成長を調べました。
コンクリートの巣箱の生存率は、なんと7%。
金属の巣箱の生存率は41%。
木の巣箱の生存率は85%でした。
もちろん、温度・湿度などの基本条件は揃えています。
それぞれの成長にも違いが出ていますね。
巣箱の素材の違いだけで、これだけの違いが出るなんて驚きです。
島根大学総合理工学部の中尾哲也教授がまとめた論文は衝撃的でした。
団地やマンションなどコンクリート集合住宅に住む人と、木造住宅に住む人の平均死亡年齢を比較すると、団地・マンション族の方が約9年も早死にしていたんです。
調査件数:木造×270件・コンクリート集合住宅×62件
全国調査でも『木造率が高い程平均寿命が長い』ということが立証されているそうです。
科学が立証した、木材使用率と健康の関係。
同様に暖かい家と健康の関係も、医療従事者や学者によって立証されつつあります。
高い断熱性と木材使用率を誇る、弊社の造るFPの家。
ダブルで健康に良いことが、実証されると良いんですが・・・。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分