今日も蒸し暑いですね。
弊社近所のリフォーム工事
現場発泡ウレタンによる断熱工事が終わったので、早速小屋裏の様子をサーモカメラで撮ってきました。
こちらは、前回の様子です。
この時は天井野縁の上に置かれた『厚さ50mmのグラスウール(10K)』を撤去してしまい、無断熱状態でした。
みごとに赤くなっています。
野地板の裏側温度は50℃近いと思われます。
そして、今回。
フォームライトSLを吹付けました。
職人さんのご厚意でたっぷりと吹付けましたから、それなりに効果が出ています。
おそらく30℃を下回っていると思われます。
こちらは、壁と既存サッシを撮ってみました。
窓はアルミ製。もちろん単板ガラスです。
見事にまっかっか。
壁の青さとは対照的です。
室内も風を取り込み、ウソのように涼しくなりました。
やっぱり断熱工事は効きますね。
そう言えば、先日のサマースクールで前先生が仰っていました。
「人間の目に見えるのは可視光だけです。」
「遠赤外線を可視化出来るのがサーモカメラ。」
「近赤外線を撮影するには、特殊なカメラが必要です。」
「へーっ、そうなんだ・・・。」
「サーモカメラなら、全部見えると思ってた。」
早速、両者の違いを見てみましょう。
紫外線スタイルというサイトによれば
赤外線
紫外線と比べると赤外線は、人間の身体にとって良いことばかりかもしれません。
太陽光からの赤外線は人間に害が無いのです。
逆に地表を暖めるという作用があるので、植生物が生きていくうえでは欠かせないものとなっているのです。
暖房機器に使われていることが多いですね。
赤外線は、紫外線よりも早くに発見されました。
すでに発見されていた光の可視光線(虹色)の赤色の外側にも、温度が上がっていく見えない光があるということを見つけ出したのです。
近赤外線
赤外線の中でも、私たちの目で見ることのできる赤色の光に一番近いのが近赤外線です。
これは、あまり使われてはいません。
人の気持ちを不安定にさせたりすることもあるのです。
また、暖める力が少し強すぎて人間の身体を熱くし過ぎてしまうため低温やけどにもつながるのです。
遠赤外線
赤外線の中でも、波長の長い光を遠赤外線と呼びます。
赤外線は熱を放射している光でしたが、遠赤外線も同じ働きを持っています。
しかし、直接熱を出しているわけではなく、電磁波が出されているのです。
この電磁波があることで、物や人間の身体に吸収されて熱へと変化します。
でも、遠赤外線では金属を暖めることができません。
電磁波なので、水分が含まれていない無機質の金属には反射されてしまうのです。
前先生曰く
「ガラスは、そもそも遠赤外線を透過しません。」
「透過するのは、近赤外線です。」
「ガラスにコーティングを施し、近赤外線の透過を抑制するのが日射遮蔽型ガラスであり、日射取得型は透過させます。」
写真は品川にある『YKK APの体感ショールーム』の窓のコーナーです。
奥から透明ガラス・日射遮閉型ガラス・日射取得型ガラスになっていて、外から太陽光代わりの照明が当たっています。
これをサーモカメラで撮った写真です。
日射によりカウンター天端の温度上昇の違いがわかると思います。
サーモカメラでは遠赤外線しか撮れない。
ガラスは遠赤外線を透過できない。
とすると、ガラスを透過した近赤外線がガラス表面およびカウンター天端を暖めた際に放射された遠赤外線が写っていることになります。
そしてこれが近赤外線を撮る事が出来るカメラの映像です。
カウンターを見ると、遮蔽型よりも取得型のガラスの方がたくさんの近赤外線を透過しているのがわかります。
すっかりお馴染みになつた感のあるサーモ画像ですが、まだまだ知らないことがたくさんあるもんですね。
絵としては、やっぱりサーモ画像の方がインパクトありますね。
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