カラフルな建具

台風がフラフラしている影響でしょうか?

練馬・板橋の天気もイマイチぱっとしません。

相変わらず湿度も高く、蒸し暑い毎日・・・。

抜けるような青空が恋しく思えてきました。

『FPの家 T邸』

あと何日かすると、床養生を撤去してクリーニングを行う予定です。

8月19日の土曜日および20日の日曜日の2日間、現場見学会を行いますので是非ご覧いただきたいと思います。

今回は、木製建具をチラッとお見せしましょう。

クローゼットの扉は、ホワイト色の無垢ルーバー扉。

なんちゃってルーバーではありません。

通風性もバッチリです。

洗面引き戸も、ホワイト色の無垢扉。

黒い引手がアクセントになっています。

 

トイレは色違いのガラス入り扉。

枠は全て、ホワイトとなっています。

いつもと同じ『無垢扉』ではありますが、今回は色で工夫しているようですね。

 

弊社の拘りのひとつに『無垢』の扉があることは周知の通りです。

でも、その扉がどんな塗料で塗られているのかはあまり知られていません。

「自然塗料でしょ?」

「はい。自然塗料です。」

弊社が使っている自然塗料はいくつかありますが、建具や枠材に使われているのは『リボス自然健康塗料』です。

塗料と言えば、普通は石油から出来ています。

でもドイツのリボス社でつくられる塗料は、植物などの天然原料でつくられています。

 

石油は枯渇する資源です。

石油の減少に伴い値段も上がると思われます。

最悪、塗料を作れなくなるかもしれません。

だからリボス社は永続的に生産・供給できる植物に原料を求めたそうです。

光と水と土がある限り植物は育ちますから。

でも農薬を使えば土は死んでしまいます。

そこでリボス社は塗料の原料となる亜麻の花(小さな紫色の花)の有機無農薬栽培を近郊農家と契約することにしました。

亜麻から採取した種を絞り抽出する油にも拘りがあるようですね。

界面活性剤などを使わず、低温でゆっくり抽出する『コールドプレシング』とい方法を使います。

『100%完全成分明示』を謳い、お客様に対する情報公開を徹底することで信頼を勝ち取っているんです。

一般的に使われている『合成樹脂系塗料』の成分は以下の通り。

合成樹脂系塗料の場合は木材の導管へ樹脂を浸透させるために、溶剤で樹脂成分を細かく分解させる必要があります。

そのため成分の80%は溶剤で構成されていて、臭いがきついのが特徴です。

塗布したうちの80%か蒸発するため、木材を保護する機能も減ってしまいます。

リボスの自然塗料の成分はどうでしようか。

コールドプレッシングというリボス社独自の亜麻仁油の抽出方法は、オイル自体の浸透力を高めサラサラとさせます。

約60%がオイルの為、臭いも植物油の香りです。

浸透した植物油は木材の栄養素として採り入れられ、木材の呼吸を阻害せず耐久性を高めます。

合成樹脂系塗料は木部の湿気の蒸発を妨げてしまいます。

その結果、塗膜にフクレが生じてしまいます。

一度剥がれた塗膜は、水の侵入を防ぐことが出来ません。

塗膜と木部の間にカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。

さらに、残った塗膜が侵入した水分の蒸発を妨げるためフクレや剝離の促進に繋がります。

木材の寿命を縮める結果を招きかねないのが、こうした塗料と言えるでしょう。

塗り替えの際には、下地の全剝離が必要となります。

リボス自然塗料の場合は、主成分がオイルのため撥水性があります。

水蒸気分子を通すので木材の呼吸を妨げることはありません。

経年劣化により撥水性は弱まっていきますが、木部に浸透した植物油は木の奥深くに残っている為水分のさらなる侵入を防ぎます。

メンテナンスの際に下地の全剝離の必要もありません。

有害な成分を含まないのも大きな特徴のひとつでしょう。

地球環境にやさしく、永続性があり、木材の耐久性を損なわず、メンテナンスも容易で、健康を損なわない。

弊社の拘り・・・。

ご理解いただけたら幸いです。

 

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