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木材の最大の長所は、軽くて強い性質をもっていること。
そして、それが簡単に手に入るということ。
山々の木々がすぐ近くにあり、運ぶにもそれほどの距離ではなく、重くないから加工もしやすい。
木って、本当に凄いですよね。
同じ重さで比較した場合、木は鉄の約3倍の引張強度・コンクリートの約12倍の圧縮強度も持っています。
木材・アルミニウム・鉄を同じ条件で加熱したときの時間による強度変化をみると、アルミニウムや鉄はすぐに強度が低下するのに対し、木材の強度はゆるやかに低下します。
これは、燃えた際に出来る表面の炭化層が酸素を遮断し火が木材内側に燃え進むのに時間がかかるため。
大雑把に言えば、ある程度の厚みをもった木材の燃え進むスピードは0.6mm/分程度です。
柱や梁であれば、30分間火に晒されても表面から18mm程度は焦げますが、中身は残っていて10分を経過しても80%の強度を保っています。
これに対して、鉄の場合は5分も絶たないちに強度が半分以下になってしまいます。
上図は加熱時における木の強度変化を示したもの。
幼少時に見聞きした『3匹のこぶた』という話は、間違っていたんです。
覚えていますか?
ワラの家
木の家
レンガの家
それぞれに住んでいたこぶたとオオカミの話です。
ワラの家と木の家は、オオカミの息で吹き飛ばされてしまいます。
でもレンガの家は大丈夫という結末に、幼子心にレンガの家がいいんだなぁーなんて思ったことでしょう。
木の家は、火に弱い訳ではありません。
風や地震だって大丈夫。
木の性質を理解して、正しく施工することで、鉄の家・レンガの家・コンクリートの家に負けない家をつくることができるんです。
木の家
鉄の家
コンクリートの家
に住む3匹のこぶたの話。
地震・台風
ヒートショック
様々なストレス
などを踏まえた新しい解釈で描いてくれないかなぁー。
posted by Asset Red
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