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現場の行き帰り、短い時間ではありますが車中でAMラジオを聴いています。
「8月8日は何の日でしょうか?」
クイズのようですね。
でも、その答えはいくつもあったんです。
ソロバンの日
ヒゲの日
そして、屋根の日。
その理由も言っていましたが、今回は割愛。
「ヨシッ、屋根について書いてみよう!」
なんて思ってはみたものの、何にも頭に浮かんできません。
「そう言えばこの間のエアコン交換工事、小屋裏に入った時は暑かったなぁー。」
天井に300mmのセルローズファイバーを吹き込んだ現場の小屋裏に入る機会があったんです。
屋根仕上げはコロニアル葺き。
遮熱塗料を塗ったタイプではありません。
小屋裏換気は多めに設置しているけど、遮熱対策なんて全くなし。
生憎、温度計を所持していませんでした。
薄曇りだったと記憶しています。
いつもサーモカメラを覗いている経験上、屋根上の温度は60℃くらいでしょうか。
断熱・気密タイプの天井点検口を開けた途端にムッとした空気が充満していました。
梁の上を足先で探りながら歩きます。
天井の直下に吹いた木質繊維は、その度に舞い上がります。
体中の汗が噴き出したように感じましたが、冷静になって考えてみるとサウナよりは暑く無かった筈・・・。
だって、普通に作業を続けることができましたから。
きっと、涼しい室内とのギャップが余計に暑くかんじさせたんだと思います。
「もし小屋裏換気が無かったら、どのくらい暑かったのかな?」
ふと、そんな事を考えました。
小屋裏に換気装置を設けた場合、小屋裏空間の温度は外気と同じ位になるそうです。
外気温との温度差があまりない為、結露が発生する恐れも少なくなります。
構造材に含まれる湿気も、小屋裏から外気に放出されるため乾燥状態を保つことが可能です。
でも換気装置を設けていない場合は、外気に比べて高温・高湿になってしまいます。
屋根面が冷えれば結露が発生し、野地板や屋根垂木を濡らしてしまいます。
カビ・木材腐朽菌が発生し、躯体の寿命を縮めてしまうでしょう。
反対に屋根面が熱くなれぱ、小屋裏はサウナ状態です。
その熱は天井を通じて室内に伝わるかもしれません。
断熱性能の悪い家であれば、天井が熱い典型的な不快環境になってしまいます。
一般的に、小屋裏換気孔の面積は以下の基準に従って決められています。
換気孔面積を多くするほど小屋裏環境は良くなる訳です。
換気孔の有無および大小でどの位の温度差が出来ると思いますか?
日本住環境のカタログから抜粋させていただきました。
外気温度30℃(屋根温度は50~60℃位の筈)、風速2.5m/Sの時
左から
①換気なしの場合・・・小屋裏温度は61.4℃
②必要換気面積をギリギリ満たしている場合・・・55.4℃
③可能な限り換気面積を大きくした場合・・・50.1℃
最大11.3℃もの温度差になるようです。
弊社の場合は②と③の間くらいにしていますから、小屋裏温度も②と③の間位になるんでしょうね。
仮に53℃とします。
天井付近の室温は28℃。小屋裏温度は53℃。
その差は25℃にも及びます。
いくら性能の高い断熱材を使っていても、この温度差を解消するのは無理があります。
エアコンが頑張ってくれているようですね。
これからは、エアコンが少しでも楽できるよう、さらなる断熱強化と小屋裏温度を下げる工夫をしたいと思います。
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