狭小地における優位性

今日の練馬・板橋は薄曇り。

いつ雨粒が落ちて来てもおかしくない様子。

雨はまだ続くのでしょうか?


インテリアリフォームを行っている現場では、蒸し暑さにも負けずに只今足場の解体中。

道路に対して間口の狭い建物です。

向かって左側はこんな感じです。

シートを剥がしてみると、境界ブロックの上に単管足場を立てています。

ブロックと外壁の間は10cm程度でしょうか。

外壁の塗り替えを行いましたが、ブロックよりも下の部分は塗れていません。

足場を撤去した後、ブロックの上から柄の長いローラーを使って塗る予定です。

向かって右側の様子です。

こちらは境界ブロックがありません。

養生している室外機はお隣のもの。

汚れや傷をつけないように注意して作業を行いました。


前面道路の幅員も4.0mありません。

よって車は50mほど先に停めてあります。

全ての材料や仮設資材・廃棄物が小運搬となる厄介な現場です。

弊社のエリアには、こんな場所がたくさんあります。


今回はリフォームでしたが、新築だってあります。

「今まで住んでいた家が手狭になったので、建替えを検討している。」

「地震が心配で・・・。」

「とにかく冬、寒くて・・・。」

「隙間風がない家がいい。」

建替えの理由は色々あるでしょう。

でも狭い敷地にめい一杯建物を建てなければ、今まで住んでいた家よりも小さくなってしまいます。

そんな時だからこそ、『FPの家』は有効です。

FPの家の壁断熱材は厚さ105mmもしく120mmの硬質ウレタンフォームです。

熱伝導率はプラチナタイプであれば0.020W/㎡Kとなっています。

この性能をグラスウール(16K)で実現するためには、どの位の厚さが必要だと思いますか?

今回は熱抵抗から算出したいと思います。

例えば厚さ120mmのプラチナ硬質ウレタンの熱抵抗はこうなります。

熱抵抗=厚さ(m)÷熱伝導率(W/㎡K)ですから

0.12m÷0.020W/㎡K=6.00

となります。

熱抵抗が6.00の時のグラスウール(16K)の厚さはどの位だと思いますか?

グラスウール(16K)の熱伝導率は0.045W/㎡K

6.00=X÷0.045W/㎡K

X=6.00×0.045W/㎡K=0.27m

つまり27cmの厚さが必要なんです。

敷地が広ければ、何の問題もありません。

でも、こんな敷地ではどうでしょうか?

南道路に面した巾4.5m×長さ9.0m(40.5㎡)の敷地です。

 

左側の図はプラチナFPパネルを使った場合。

そして右側の図はGW(16K)を使った場合です。

どちらも同じ断熱性能にしました。

敷地境界線から外壁までの距離は500mm。

民法による規定や足場等の作業性を考えると、最低この程度は必要です。

外壁仕上げから断熱材までの厚さは

サイディング:15mm

通気層:18mm

外壁合板:9mm

とし、合計42mm。

さらにクリアランスを8mmみて50mmとしてあります。

断熱材の厚さは

プラチナFPパネルは120mm

GW(16K)は270mm

どちらも内側に15mmの石膏ボードを貼ってあります。

石膏ボードの内側の面積は

プラチナFPパネル・・・22.31㎡(約13.4帖)

GW(16K)・・・19.32㎡(約11.6帖)

となります。

総2階であれば、その差は5.98㎡。3.6畳分に相当します。

この違い、大きいと思いませんか。

断熱材による違いは色々あります。

断熱性能や吸放湿性。

価格・環境性能・耐火性能。

でも狭小地においては、壁厚が薄くて済むのも魅力のひとつだと思います。


そして、断熱材自体が国交省による壁倍率の取得をしていたら・・・。

まさに鬼に金棒ですよね。

しかも無結露50年保証が付与されますから、新築時の強度がそのまま持続します。

他の断熱材を使った建物のように、施工者のレベルによって内部結露が発生し寿命が大きく縮まることも無い訳です。

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