blog
生憎の天気ですね。
雨の合間を縫うようにして、顔なじみの営業マンが弊社に顔を出してくれました。
見積依頼をしていた省エネ建材の『その後』の動向を気にしていたようですね。
「すいません。まだ受注出来るかわかりません。」
「鋭意、営業中です。」
「そうですか。頑張って戴き、是非ご採用いただければと思います。」
「ところで、こんな製品があります。ご存知ですか?」
テーブルの上に置かれたパンフレットには
『パネリードX』と『パネリードS』
と大きく書かれていました。
「えっ、パネリードはウチでも使ってるけど。何か違うの?」
「そうなんですよ。」
少し得意げな顔をしているように見えます。
こちらがパネリードX。
そして、こちらがパネリードS。
特に変わった様子はありません。
「羽子板ボルトの代わりに使えるんですよ。」
梁同志の仕口部分は、上図のように羽子板ボルト・六角ボルト・座金・六角ナットを使うのが一般的です。
金物工法にしてスリット金物を使う場合もあります。
付加断熱を行う場合は問題ありませんが、充填断熱の場合ドリフトピン部分の熱橋対策が問題となるんです。
一般的な羽子板納まりをご覧ください。
羽子板ボルトの座金及び六角ナット部分の座堀を撮った写真です。
この穴に発泡ウレタンを充填し
平らに切削し
その上にアルミテープを貼ります。
この手間を省くと『気密性』を損ねてしまいます。
また、外壁を貫通する構造金物は熱を伝える『熱橋』となります。
冷たくなった金物が、室内の暖かい温度で結露する恐れが高いんです。
これに代わる、パネリードを使う工法がある。
というのが今回のネタです。
内側から3本のパネリードを斜めに打つ方法です。
太さ8mm×長さ200mmのパネリードXを使います。
そして、外側からまっすぐに3本打つ方法。
こちらは太さ8mm×長さ230mmのパネリードXを使います。
前者の工法であれば、面倒なウレタン充填が要りません。
残念ながら後者の場合は、何らかの対策が必要です。
価格はパネリードの方が高いようですが、手間を考えれば採用するメリットはありそうです。
建物外周部のみの話ですから、たいした数でもありませんしね。
ハウスプラスの認定証待ちの状態との事。
認定が下り次第、使ってみたいですね。
「こんなマニアックな製品、聞いてくれる工務店少ないですからね。」
「真っ先に話しに来ました。」
「ありがとうございます。」
今度、メーカーの方同伴で詳しい話をしてくれるそうです。
前向きに検討したいけど、問題はプレカット加工だな・・・。
金物の加工が無い分、加工賃下げてくれればいいけど・・・。
大工さんだって、手間下げるのに同意してくれる訳ないよなぁー。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分