地球温暖化

今朝は少し固い話をご紹介します。

18世紀から19世紀にかけて、産業革命がおこりました。

我々人類は石炭や石油を使い、工業製品や電気をつくったり自動車や飛行機を動かすようになりました。

それら石油や石炭は、燃焼時にたくさんの二酸化炭素を排出します。

その結果、大気中にはどんどん二酸化炭素が増えてきました。

地表から放射される熱はこれまでよりもたくさん吸収され、その熱が地表を暖めます。

こうして二酸化炭素が増えれば増えるほど、地表の温度は高くなっていったのです。

これが現在も続いている気候変動のメカニズムです。

気候変動対策=二酸化炭素排出量削減

となっているのには、こうした理由があるからです。

実際に産業革命以降、世界の平均気温は上がり続けています。

IPCC第5次評価報告書によると1880~2012年において約1℃上昇したとされ、下グラフを見ると最近になるほどグラフが右肩上がりになっていることがわかります。

最近30年間は特に温暖化が加速していて、このまま温暖化が進めば現在(1986~2005年の平均気温)から今世紀に掛けて0.3~4.8℃も上昇すると予測されています。

予測にずいぶんと幅があるのは、大気中の二酸化炭素濃度が2100年までにどの位増えるかについて複数の仮定があるからです。

未来の予測をするには、はっきりしない事もたくさんあります。

私達の努力によって二酸化炭素排出量が劇的に抑えられた場合には、現在から0.3℃の上昇で済むかもしれません。

温暖化が進んでしまった際の気候変動リスクがもたらすデメリットは、人類にとってあまりにも大きく、一度起こってしまったら2度と元通りにはなりません。

そのような事態を避けるため、私たちは最大限の努力をしなければならないのです。

もしも4.8℃上昇したら・・・。

東京の平均気温は31.5℃になります。

バンコクの一番暑い時期の気温と同じです。

もはや熱帯・・・。

まずは、『地球温暖化が進行している事実』を自覚してください。

そして、何が出来るのかを一緒に考えてみませんか?


未来のこどもたちを守る家

ゼロ炭素社会の住まいづくり

小山貴史 著

創樹社 刊

より、一部を抜粋させていただきました。

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