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今回デュポン・タイベックマスターの私がご紹介するのは、弊社が標準採用している遮熱透湿防水シート『タイベックシルバー』です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
日射による輻射熱を絶ち、建物内から排出される水蒸気を通しつつ、建物への雨水の侵入を防ぐスグレモノです。
他社製品と同様に、従来は10年保証となっていましたが、業界に先駆け20年保証を導入している製品でもあります。
先頃の一般財団法人建材試験センターにおける、JIS A6111:2016同等品 耐久性区分 クラスⅢ(50年相当耐久性試験)にも合格しています。
つまり、50年経過しても防水性能が劣化しないということ。
この試験は、外装材が施工されるまでの2か月間に相当する紫外線照射(44MJ/㎡紫外線照射)に加え、50年相当の熱負荷(90℃オーブン 26週間)を与えた後耐水圧を測定するというもの。
防水性:19kPa以上(基準値:8kPa以上)
引っ張り強さ残存率:初期値に対して縦横共に90%以上(基準値:50%以上)
なお、この数値は測定値であり、製品保証については現在のところ20年のままのようですね。
高耐久を実現するのは、強靭な素材の単層構造です。
写真は他社の一般的な防水シートの断面です。
補強用繊維の上に多孔質フィルム・透湿アルミ・ラミネートフィルムと多層構造になっています。
一方タイベックシルバーは、耐久性に優れる分厚い防水層が単層で構成されています。
この防水層の厚みが、経年耐久性における大きな差となります。
加えて紫外線防止剤も独自配合されていて、外装材が施工されるまでの劣化対策も施してあります。
遮熱材として利用されるアルミニウムは酸化劣化しやすい素材。
劣化を引き起こす酸素や湿気がアルミニウムに触れないよう、抗酸化樹脂コーティングおよびアルミニウム蒸着を繊維の一本一本に施しているタイベックシルバーは、透湿性を妨げることもありません。
アルミニウムの劣化検証試験の結果は、以下の通りです。
装置下部の水槽温度を80℃に設定し、発生する水蒸気がアルミニウム面に当たるようにしました。
他社製品にはアルミニウム面に充分な劣化防止が施されていない為、4時間後には劣化が見られています。
でも抗酸化樹脂コーティングがほどこされたタイベックシルバーは、アルミニウム面に変化は見られません。
また、シートに雨水が付着したまま外装施工されることや、外装施工後も雨水がシートに付着したままの場合を想定した試験も行っています。
水分を付着させた状態で恒温高湿漕に放置し、水分と熱に対する耐久性の確認です。
銀色だったシート表面が白っぽくなり、アルミニウム部分に変化が見られた他社製品。
一方、タイベックシルバーの表面には見た目の変化はありません。
タイベックシルバーの基材は、30年以上の採用実績を誇るタイベックハウスラップです。
通気胴縁に含まれる防蟻防腐剤による防水性の劣化対策も万全です。
住宅の快適と長持ちを支える防水シート。
家づくりを支える、目立たないけど重要な部材です。
posted by Asset Red
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