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熱交換換気システム(以下熱交換)って省エネなの?
熱交換と第3種換気システム(以下3種)、初期投資で比較すれば圧倒的に3種の方が有利です。
そもそも、機械そのものの価格が違います。
しかも、熱交換は給気・排気の双方にダクトが必要です。
つまり、必要ダクトの長さが倍になります。
この分の材料費と施工費が余計にかかる訳です。
ダクトが長ければ圧損も増えるし・・・。
イニシャルコストが高い分、快適性や経済性(ランニングコストが低い)が高くなければ採用できません。
快適性は別にして、ランニングコストはどうなんでしょうか。
建築研究所の省エネ性能算定プログラムで一次エネルギーを算出すれば、比較することが可能です。
換気に関わる一次エネルギーは
暖冷房エネルギー消費量
換気を動かす電気量
の2つに分けて計算されています。
熱交換換気VS3種換気
総合的な一次エネルギー消費を比較してみましょう。
6地域(岡山)における暖房エネルギー(冷房エネルギーは含みません)の場合
居室間歇暖房・全館連続暖房ともに、熱交換の方が3種に比べて26%省エネです。
でも換気エネルギーでは
熱交換に比べて3種は、居室間歇暖房でダクト太いなどの条件が同じであれば半分以下になります。
また3種においては、比消費電力0.3に対してダクト太いは4~6%、ダクト太い+DCでは15~16%省エネです。
暖房+換気では
3種に比べ熱交換は居室間歇では削減率が低く、ダクト太いでは増エネになります。
全館連続暖房では、ダクト太い+DCのケースで熱交換の方が4%省エネになります。
(ダクト太いはΦ100mm以上を指し、DCはDCブラシレスモーター採用を指します。)
3地域(盛岡)の場合は上図のようになります。
暖房エネルギーは熱交換の方が3種より、居室間歇暖房・全館連続暖房ともに25%省エネです。
暖房+換気では、熱交換の方が省エネです。
ただし比消費電力が0.3以下(たとえばルフロ400であれば0.04)の場合は、この結果が大きく違ってきます。
換気システムの採用に当たっては、色々と検討が必要です。
設置後のメンテナンス費用だってバカになりません。
posted by Hoppy Red
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