燃える?

『火が燃える』という表現があります。

『火がつく』とか『〇〇が燃える』ならわかるけど、火が燃えるって変じゃない?

『火』には次のような意味があるそうです。

①熱の放散と炎を伴う可燃物の急激な燃焼。

②空気中における継続的な酸化現象で発光や強い発熱を伴うもの。およびその現象により生じる光や熱。

③熱や発光または煙を出しながら可燃物が燃える事。

④比較的小さい炎が燃えていること。

⑤宇宙を構成する4大元素(火・空気・水・土)の1つ。

また『燃える』には次のような意味があります。

①火が点いて炎が立つ。燃焼する。

②激しく気持ちが高まる。情熱が盛んになる。(火災には無関係・・・。)

③炎のような光を放つ。光る。陽炎や蛍の光、夏の厳しい陽光など。(火災には無関係・・・。)

火が燃えるということは、火(火災現象を表現する名詞)が燃える(継続的に発生していることを示す動詞)と考えることができそうです。

火を科学的に表現すると、『可燃物と酸素が反応し、熱や光を出す現象』と説明できます。

一方酸素が物質と結びつくことを『酸化』といい、この反応には緩やかに進行するもの(いわゆる鉄が錆びるなどの現象)や急激に進行するものが含まれています。

急激に起こる酸化反応のうち、反応時に熱と光が発生する現象を火や炎といい、高速で起きる発熱反応が燃焼であり、光の発生を伴うと燃焼現象になります。

さらに燃焼現象のうち、急激な燃焼により周囲の空気が熱膨張し熱・光・音を伴い、周囲の構造物を破壊するなどの現象を爆発といいます。

火が燃えると我々は生活する上で様々な恩恵を得る事が出来ます。

でもその一方、制御出来ない火(いわゆる火災)は生命・財産・身体に多大な損害を与えます。

なんだか、段々と大げさな話になってきました。

では、身近な『木材』はどのように燃焼するのでしょうか。

「火を点ければ燃えるじゃん!」

そんな簡単な話ではありません。

木材は燃えると二酸化炭素と水と灰分(ミネラル)になります。

280℃くらいで燃え出し、120℃くらいでも長時間加熱されると燃えます。

木材は加熱される温度により、次のように変化します。

最後は灰になります。

焚火をする際にでも、じっくりと見てください。

湯気・煙・変色・・・。

上図の通りになっているでしょうか?

スッキリ!がってん!感知器の本

伊藤尚・鈴木和男 著

電気書院 刊

より一部を抜粋させていただきました。

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