パネル図面

今日は日曜日。

現場はお休みです。

朝から新規見積作成のための準備作業をしていました。

私の場合、まず最初に行うのがパネル図面の作成です。

ちょっとだけ、作業の様子を公開します。

平面図と立面図を確認しながら、下のような図面を作成します。

図面は2階部分に使う『FP壁パネル』およびバルコニー床に使う『ESパネル』の展開図です。

1枚1枚、パネル自体の正確な寸法や開口部の寸法を書き入れていきます。

窓の上部にはカーテン下地として厚さ105mmの木材を入れるため、その寸法分開口を大きくしないとなりません。

また筋違入りのパネルの場合には、位置や向きにも注意しながら書き込んでいきます。

全ての図面(今回のお宅であれば、1階床・2階床・1階壁・2階壁・屋根の計5枚)を全て書き上げたら、今度はパネルの拾いを行います。

図面に書かれた番号通りに拾っていきます。

例えば①のパネルの場合は、こうなります。

柱間寸法は805mm、パネルの横には軟質ウレタンが貼られるため2mm小さくする必要がある為803mmになります。

梁-梁寸法は2450mm、パネル寸法はそのまま2450mmになります。

開口部はありません。

でも片筋違が入っています。この場合、内側から見て筋違の上端部がある方(L)を表記する必要があります。

以上により、①のパネルの品番及び寸法はこうなります。

GSM09Z11-2450XL/105mm×803mm×2450mm

また開口部のあるパネル⑨であれば、こうなります。

柱間寸法は803mm。

梁-梁寸法は2450mm。

開口部はH1050×W660(窓開口にH方向は10mm・W方向は20mm加算した寸法)、パネル下端から2000mmが上端になります。

また水平方向の配置はパネルセンターから振り分けです。

以上により、⑨パネルの品番及び寸法はこうなります。

GSM09Z11-1050×660C(H=2000)-2450/105mm×803mm×2450mm

柱の寸法が105mmの為、どちらのパネル厚さも105mmになります。

こんな感じで、全てのパネルを拾います。

この段階で図面の通りに収まらない所が判る場合もあるので、なるべく早い段階でチェックするようにしている訳なんです。

この拾いに従い、FPパネルは専門工場で製造され、現場に納品されます。

もちろん、今回の場合は見積なんですけどね・・・。

こうした作業を、間取りが変更される度に行います。

着工が決まれば、最終確認を行い工場に発注しなければなりません。

拾いがいい加減だと、現場で困る事になりから大変です。

地味だけど、とっても大切な作業なんです。


作業も一段落したところで、OBの方から電話を戴きました。

このまま、何もなく一日が終わると思っていたのに・・・。

どうやら、ドレンホースの詰まりによる漏水のようです。

またしても、憎たらしいスライムが暴れている・・・。

「スライム」の画像検索結果

ドレンホースクリーナー片手に、スライム退治をしてきました。(まるでドラクエの主人公みたい・・・。)

スライムとは、ドレンパンなどに発生する泥状・粘液状のドロドロした微生物の塊です。

『バイオフィルム』とも呼ばれる物質です。絵のようにかわいい訳ではありません。

これらは栄養素(汚れ)と水(冷房期なら結露水)があればどこにでも発生します。

つまり汚れたエアコンはスライムの格好の発生場所になる訳です。

バイオフィルムとは、水分を帯びたあらゆる物質の表面に付着し、膜状に形成される微生物の共同体。

和訳は微生物膜。

川石の表面のぬるぬるした部分や台所の水回りに発生するぬめり、口の中の歯垢もそのの一種なんだそうです。

今日のスライムはベージュ色をした淡のような姿をしていました。片手に一杯の量です。びっくりしました。

スライム対策には、ドレンパンにスライム抑制剤を置くのが良いようです。

今度、調べてみます。役に立つのは来年かな?

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