blog
石油ストーブや電気ヒーターなどは、発熱効率に差があります。
石油ストーブの効率は80%程度ですから、暖房負荷が1000Wであれば1250Wのエネルギーが必要となります。
一方、COPが3.0のヒートポンプエアコンならば1000Wの暖房負荷は333Wのエネルギーで済んでしまいます。
ヒートポンプって省エネですよね。
でも、これって『2次エネルギー』の話なんです。
火力発電所では石油や天然ガスや石炭を燃やして、蒸気タービンを回して発電します。
熱効率は1/3程度しかありません。
ですから、電力は実際に発電所で消費している数値で計算しよう!
これが『1次エネルギー』です。
電力の場合の換算係数は2.7になります。
つまり2次エネルギーでは333Whでしたが、1次エネルギーでは333×2.7=899Whということになります。
この時の燃焼効率は1000W(暖房負荷)/899W(必要エネルギー333W×2.7)≒1.11、つまり111%。
燃焼効率80%の石油ストーブに比べれば、やっぱり省エネです。
一方ヒートポンプを利用しないで電気を生炊きする電気ストーブとか深夜電力蓄熱ストーブは、1000Whの熱を作るのに1000Whの電力が必要です。
これを1次エネルギーにすると2700Wh。
石油ストーブに比べて、2.16倍も増エネになってしまいます。
エネルギーの単位は、10数年前までは『カロリー(cal)』が使われていました。
今では、『ジュール(J)』や『ワット(W)』が使われています。
0.86kcl=1Wh
1Ws=1J
1kWh=3.6MJ
なお、桁の単位は
K(キロ)・・・1000
M(メガ)・・・100万
G(ギガ)・・・10億
となっています。
各エネルギー源の使用量(2次エネルギー)から1次エネルギー使用量およびCO2ガス排出量へ換算するためには、下表の換算係数を用います。
家庭で使用したエネルギー量に換算係数を乗じれば、『年間1次エネルギー消費量』および『年間CO2消費量』を算出することができます。
各種エネルギー源の年間使用量×1次エネルギー換算係数=年間1次エネルギー消費量(J/年)
各種エネルギー源の年間使用量×CO2換算係数=年間CO2消費量(kg/年)
地球温暖化対策を語る時、1次エネルギーやCO2排出という言葉がたくさん出てきます。
忘備録として、かいてみました。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分