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昨日、OBの方より電話を戴きました。
先日キッチンリフォームを行った方です。
「やっぱり、新しいキッチンと比べちゃう。」
「他の部屋の壁紙も新しくしてよ。」
早速、本日打合せに行ってきました。
手元に図面が無い為、寸法を当たりながら間取りを書き写してきました。
「子供の部屋のクロスが特に汚いのよー。」
ビニールクロスは布クロスや紙クロスと違い帯電します。
帯電したビニールクロスは空気中の埃やタバコの煙を呼び寄せ、付着させます。
通常のビニールクロスは5~6年位で汚れや黄ばみが目立つようになります。
傷や剥がれ、収縮による目隙も同様です。
そして10~15年が貼り換えの目安。
ビニールクロス自体に含まれた可塑剤が放散し、段々と硬くなってきます。
覗いてみると、全体的に黄ばんでいます。
どうやら、お部屋でタバコを吸っているようですね。
クロスの黄ばみを予防するコーティングもありますが、タバコをやめていただくのが一番です。
でも
「この機会にタバコやめるよ。」
なんてケースは滅多にありません。
大抵
「なんか良い方法いの?」
「汚れにくいクロスとか・・・。」
と相談を持ちかけられる始末。
そんな便利なクロスがあれば売れるでしょうね。
ビニールクロスは施工性・清掃性が高く、お値段もお手頃です。
またデザイン性が高く、比較的水にも強いので水廻りに使う事も可能です。
新築・リフォームを通じて、内装材の代表格といっても差支えないと思います。
でも、デメリットだってあるんです。
通気性がない。湿気を通さない。
だから結露が発生します。
帯電する為、汚れが付着しやすい。また近くに寄った際の静電気を不快に感じられる方も多いようです。
男性であれば擦った下敷きを近づけた髪の毛のように、体毛が逆立ってしまいます。
10~15年で貼り換えなければなりません。放っておけば硬くなりメクレ上がった端っこで手を切ったりもします。
本来は硬い塩化ビニールに可塑剤を混入することで、軟らかくしてあるのがビニールクロスです。
可塑剤が抜ければ、元の硬い塩ビに戻ってしまいます。
紙クロスや布クロスに比較すると、有害物質の放散量も多いようですね。
弊社では紙クロスを推奨していますが、水廻りに使用する際には塗装が必要になり割高となります。
塗り壁やタイルなどを使えば、もっと割高になってしまいます。
でもそうした内装材は、15年経っても貼りかえる必要がありません。
住宅の寿命を30~50年とした場合、ビニールクロスの貼り換えは最低2~3回必要な計算となります。
1回の工事費を30~40万円としても、60~120万円もの費用が必要です。
これだったら、塗り壁やタイルを施工しても変わらないかもしれません。
紙クロスに自然塗料を塗れば、かなり安く出来そうですよ。
そろそろ、ビニールクロスを卒業してみませんか。
posted by Asset Red
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