窓の断熱

断熱境界を構成する断熱材部分(躯体)と開口部から熱は逃げます。

平成4年基準の家では一般的に半分が開口部から逃げると言われています。

最近は開口部も性能が向上してきました。

ガラスも単板はほとんどなくなり、複層ガラスやLow-E複層ガラスが主流となっています。

窓の性能はガラス+フレームで決まります。

 

アルミの熱伝導率は200.00W/m・K

 

PVC(塩化ビニル)の熱伝導率は0.17W/m・K

 

天然木材の熱伝導率は0.12W/m・K

最近のフレーム素材はアルミから、樹脂や木材製にシフトチェンジしているようですね。

それでも、まだまだ壁の断熱性能には及びません。

ガラスの断熱性能を一般的に用いられているグラスウール16Kの厚さで示した図を見てみましょう。

断熱材の熱貫流率と厚さで求められるU値を元に比較しています。

U値は小さい程、熱が逃げにくくなります。

まずはアルミ窓にLow-E複層ガラスを入れた場合です。

グラスウールの厚さはわずか7mmにしかなりません。

続いてアルミと樹脂の複合窓にLow-E複層ガラスを入れた場合です。

 

グラスウールの厚さはわずか15mmになりました。

フレームを樹脂に変えると、30mmになります。

さらにガラスをトリプルガラスに変えると、55mm。

まだまだです。

国内発の5層ガラス&樹脂サッシでさえ、まだまだ壁レベルの断熱性能におよびません。

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