blog
去る8月30日、広島で行われた
『HEAT20』賛助会員による意見交換会(弊社は参加できませんでしたが・・・。)の資料がようやく手元に届きました。
色々と勉強になる話が載っていますが、今回は外皮の断熱(UA値)という話をご紹介します。
図は断熱・通風・日射遮蔽と冷房負担(居室間歇)の関係と題されたもの。
居室間歇とは、使いたい部屋で使いたい時だけエアコンを稼働するという一般的な使用方法です。
でも最近は、「連続して使う方が省エネだ。」なんて報道も増えていますよね。
窓を開けて通風をして、暑くなった時だけ冷房をかける。
そうした場合の外皮の断熱施工による冷房負荷を比較できるようになっています。
計算条件は以下の通り。
通風あり:外気温26℃以下かつ室温28℃以上の時、換気回数5回/hを得る。
日射遮蔽あり:居室窓に外付けブラインドとレースカーテン設置。
日射遮蔽なし:レースカーテンもなし
図中の
青の四角は通風・日射遮蔽なし
赤の四角は通風あり・日射遮蔽なし
緑の四角は通風・日射遮蔽あり
の冷房負荷を示し
縦線は以下の外皮仕様を示します。
赤はG2
青はG1
緑はH25
紫はH4
破線はS55
黒は無断熱
上の断熱仕様は上から下に下がるほど断熱性能が低くなります。
図を見ると、どの仕様であっても通風・日射遮蔽ありの方が冷房負荷の削減効果が高いことがわかります。
また、UA値が小さい(断熱性能が高い)ほど冷房負荷の削減効果が高いことがわかります。
しかし反対に、通風・日射遮蔽なしの場合はUA値を小さくすることで冷房負荷の増加もあることがわかります。
「高断熱・高気密住宅は夏暑い!」と言われることがありますが、通風・日射遮蔽対策を伴わない高断熱・高気密住宅は正にその通りなんですね。
G2仕様の場合の通風・日射遮蔽なしの場合とありの場合の冷房負荷は、およそ7000~8000MJ/年となっています。
この値は一次エネルギーですから、これを二次エネルギーに換算すると
7000~8000MJ/年=717~820kw/年
となります。
これに25円を掛けた時の金額は17930円~20492円。
意外と大きいですよね。
そこで提案があります。
上記の差額は30年分だと537900円~614760円になります。
今から日射遮蔽対策を行っても充分元を取れるのではないでしょうか。
庇を付けたり、シェードを付けたり・・・。
すだれやグリーンカーテン用のバーを取付けるのであれば、もっと安くできるでしょう。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分