世間は3連休、今日は最終日に当たります。
でも、アセットフォーは土日営業をしています。
そして、祝祭日はお休みを頂きます。
だから、今日は弊社の定休日。
明日出社して、明後日も定休日。
いわゆる飛び石連休となる訳です。
このところ、乾燥材と集成材について何回か書かせていただきました。
今回も、多少関連のある話です。
塩野米松 著
木の教え
ちくま文庫 刊
より、『背割り』という話を引用させていただきます。
木材は建物に使われてからでも、雨が降った時や、梅雨の時期などのように湿気が多い時には膨らみ、乾くと縮む伸縮性があります。
カンナの台のように充分乾燥させた樫の木でも、湿気があるとゆがみが生じます。
カンナの台が曲がっていたのでは、真っ平らな板は削れません。
そこで大工さんたちはカンナの台を平らにすることから始めます。
こんなですから、芯持ち材(芯を持った柱や板)は、乾燥が進むと内と外の収縮率が違うため外側にひび割れを起こします。
ひびの原因は白太は水分(辺材)を多く含んでいますし、細胞もまだ軟らかいので伸び縮みが激しい為。
心材(赤身)との差がひびや割れとなって出てくるのです。
芯を持った柱などは必ず割れが生じるとはわかっていても、使わなければならないことがあります。
大きな木が豊富にあれば、1本の木から2本・3本・4本もの芯を除いた柱を取ることが出来るのですが、そういう大きな木はなかなかありません。
また芯を持った柱が悪い訳ではないのです。
芯を持った柱は割れやすいという欠点もありますが、1本の木をそのまま使うのですから丈夫さもあるのです。
しかし、せっかくの柱や梁が建ててからひびが入ったのでは見苦しいものです。
そのため、芯持ち材を柱などにする場合は、ひび割れが出ないように、予め木材の中心まで、切れ目を入れておきます。
割れる前に割っておくのです。
割り込みを入れておけば、その部分で柱全体の伸縮を調節することができるからです。
このように中心まで入れた切れ目を『背割り』といいます。
背割りは見えないように入れてあります。
背割りさえしておれば、柱や梁などに見苦しい割れが生じる心配がなくなります。
背割りは真四角の柱だけではなく、神社などに使われる丸い柱にも施されています。
しかし気密性を高めようとする場合は、背割りの処理が複雑になります。
湿度変化に伴う背割りの開閉が断熱材を変形させ、隙間を発生させる事があるからです。
最近では、背割りを施さなくても伸縮をしにくい木材も出回っているようですね。
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posted by Hoppy Red
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