ガルバリウム鋼板

先日、JFE鋼板のカタログを持って営業マンが弊社を訪ねてくれました。

外壁や屋根等、昨今の建物によく使われている『ガルバニウム鋼板』のカタログです。

不思議なことに、弊社ではほとんど採用していません。

屋根然り、外壁然り・・・。

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%から成る、アルミ亜鉛合金めっき鋼板です。

アルミニウムの特徴である耐食性・加工性・耐熱性・熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能により、従来の鋼板よりも、さらに耐久性に優れ、あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板です。(日鉄住金鋼板株式会社HPより)

img-danmen-41.gif

その特長として

①長期耐久性に優れています。

 亜鉛鉄板の犠牲防食機能とアルミニウムの長期耐久性を合わせ持ち、亜鉛鉄板のZ27より3~6倍の寿命が期待でき、特に酸性雪や酸性雨、海岸地域で威力を発揮します。

②熱反射率に優れています。

 亜鉛鉄板と比較して太陽光(太陽熱)を反射しやすく、表面温度・屋内温度も高くなりにくく断熱負荷を軽減できます。

③耐熱性に優れています。

 めっき層中のアルミニウム含有率が質量比で55%、容積比で80%と高いため、アルミめっき鋼板に近い耐熱性を持っています。

④地球にやさしい素材です。

 R処理皮膜はクロメートを一切含まない(クロメートフリー)特殊皮膜を付与した化成処理を施しています。

この中でも、①の長期耐久性と②の熱反射率を求めて採用しているケースが多いように思います。

長期耐久性ですか・・・。

どの程度の耐久性があるのでしょうか?

そう思い、カタログをめくってみました。

あっ!あります。技術資料という頁に載っています。

その部分を一部抜粋させていただきます。

鋼板は太陽光線・酸性雨等で徐々に劣化します。

その劣化は使用地域・環境等によって異なりますが、まだ塗膜ふくれが発生していない段階で塗り替えるのが良いとの事。

出来るだけ早い時期の補修が建物を適切に維持保全につながるそうです。

そして鋼板には、いくつかの種類があります。

ここでは、5つ紹介されていました。

上表一番左側の『溶融55%アルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板』がガルバニウム鋼板に当たります。

製品保証は10年、その対象は穴あきとなります。

先程のイラストを見ると、塗り替えのお勧め時期はチョーキング(白亜化)でしたから、これでは10年を待たずして塗り替えが必要となります。

えっ!

10年もたないの・・・?

弊社で良く使う、コロニアルグラッサだって10年(塗膜)保証だよ・・・。

でも、素のままのガルバニウム鋼板ばかりではありません。

大抵は塗装が施されています。

これに該当するのが、左から2番目以降の『塗装溶融55%アルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板』です。

上塗りにより性能が異なります。

ポリエステル塗膜では、製品保証は10年のまま。その対象に赤錆びが加わったくらいです。

フッソ樹脂を塗らないと、20年保証にはならないんですね。

これらならば『ふくれ』までで20年保証ですから、コロニアルグラツサよりも長持ちしそうです。

ガルバ=長持ち

というイメージですが、製品によりずいぶんと違うようですね。

採用に当たっては、よく吟味して選定しなければなりません。

でも、見た目はそれほど変わりません。

葺いてしまえば、わからないと思われます。

世に広まり続けるガルバは、どのガルバなんでしょうか?

 posted by Asset Red

 所:東京都練馬区北町2-13-11   

 電話:03-3550-1311  

https://www.assetfor.co.jp 

東武東上線 東武練馬駅下車5分

練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーへ資料請求
練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーの見学会へ
  • 練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのFacebook
練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのホームページTOPへ