コンクリート打設完了です。

練馬・板橋の天気は下り坂。

空はどんよりと曇り、今にも雨粒が落ちて来そうです。

『FPの家 K邸』

朝から、バタバタとコンクリート打設の準備を進めていました。

何しろ、現地はスクールゾーンのど真ん中。

平日の朝8時~9時の間は車両進入禁止の上、3t車規制の一方通行道路になっています。

迂回路がない為、規制解除および道路使用許可が難しい土地となっています。

3t車規制の方は、搬入車両を小型車にすれば解決出来ます。

勿論費用は割高になりますが・・・。

でも、スクールゾーンの方はどうにもなりません。

9時から打設を開始し、小型車でやり繰りしていたら、すぐに夕方の進入禁止の時間帯になってしまいます。

苦肉の策が、土曜日の打設でした。

朝8時から打設する事が出来る・・・。

でも、午後には雨が降りそうです。

そこで、朝からバタバタしていた訳です。

8時前には、路地状敷地の奥にポンプ車を据え付けていました。

ガードマンも既に道路で誘導を行っています。

隣の家とはギリギリの距離しか離れていません。

ハンドルを切り間違えば、すぐにぶつかってしまいます。

ヒヤヒヤドキドキの連続です。

もっとも、隣の家だって塀との空きは20cmほどしかありません。

さすが東京ですよね。

8時過ぎに生コン車が到着すると、すぐに一輪車に生コンを採取しました。

その後、生コン車はバックで敷地に入り、しばらく待機してもらいます。

まずは、『コンクリート試験』を行います。

試験用の器材を積んだ軽車両を停めるスペースが敷地内に取れないため、コインパーキングにて作業を行いました。

採取したコンクリートをスランプコーンに詰め、スランプ値の測定を行います。

スランプ値は16.5cm、合格です。

現場に連絡を入れ、打設を開始してもらいます。

その後、引き続き各種測定を確認しました。

スランプフロー値

塩化物量

空気量

コンクリート温度

気温

破壊試験用のテストピースを6体採取して、完了です。

急いで現場に戻り、レミコンの納入書を確認します。

 

まずプラントを出た時間を確認します。

現場着のおよそ30分前になっています。

待機時間15分、打設に15分かかるとしても、プラント出荷~打設完了までの時間は60分ほど。

気温25度未満であれば120分がリミットですから、全く問題ありません。

次に強度や配合が、事前に用意された配合計画書の通りになっているかの確認を行います。

これも問題なし。

いよいよ、打設開始です。

今回のメンバーは3名です。

振動棒を持って、コンクリートを鉄筋の間に充填する人。

丁寧に行わないと、ジャンカなどの施工不良に繋がります。

時々手を休め、ハンマーで型枠を叩くタンピングと呼ばれる作業も行います。

ポンプ車を使い、コンクリートを打ち込む人。

毎回見る度に思う事があります。

まるで大蛇と戦うジャングルの現地人みたいだなぁー。

まさか、口に出して言う訳にはいきませんけど・・・。

金コテを持って、表面を平らに均す人。

この人はオートレベルを使い、耐圧盤の仕上がり高さを確認しながら丁寧に作業を勧めています。

型枠にも、事前に耐圧盤の仕上がり高さを示す白い線が引いてありますが、内部はレベルで確認しなければなりません。

作業する面が大きい場合は、アルミトンボと言われる先端の巾が1.5m位あるT型の道具を使ったりもしています。

こんな道具です。

先端をコンクリート面とほぼ平行にして、押したり引いたり。

見ていると簡単そうですが、やってみると難しいんでしょうね。

11時過ぎに打設完了しました。

生コン車は全部で12台、全部で18㎥のコンクリートを打設しました。

この建物の建築面積は60.88㎡です。

建物の中心線から90mm外側が基礎の先端です。

基礎の外側面積はおよそ63.8㎡、生コンの体積は18㎥ですから平均すると28.2cmが耐圧盤の厚さになります。

もちろん、地中梁や増し打ち部分があるので実際の厚さは20.0cmなんですけど・・・。

写真で見ると、こんな感じになります。

その厚さが伝わりますでしょうか・・・。

表面にはもう、浮き水が出ています。

浮き水はブリージングとも言われます。

コンクリートの混練の際に使用した水が、打設後に砂・セメント・骨材など重いものが沈下することにより分離して浮き上がる現象を言います。

また、この水はブリージング水と呼ばれ、コンクリートに混ぜる水の量が多いほど発生しやすくなります。

浮き水がもたらす悪影響として以下の3つが挙げられます。
・コンクリートの表面が沈下してしまう。
・コンクリートと鉄筋の付着力を低下させる。
・コンクリートの水密性(水の浸入または透過に対する抵抗性)の低下を招く。

ですから、浮き水がひくのを待ち表面をもう一度金コテで押え、上記の問題を解決しなければなりません。

これにて、今日の作業は完了です。

雨が降り出す前に作業が完了して、ホッとしました。

明日1日養生を行い、月曜日に墨出しを行う予定です。

テルテル坊主さん、ありがとうございました。

 

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