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弊社では今まで金属屋根を積極的にお勧めしていませんでした。
高価格では?
熱くなるよね?
雨音に対する不安はないの?
耐久性に問題はないの?
などの、マイナスイメージがあった事も否めません。
でも、随分と前から世の中は金属屋根が大流行。
猫も杓子もガルバの立ハゼ葺きばかりです。
先日伺った、JHBSの会場でJFEのパンフレット『金属屋根のすすめ』を見つけました。
中を覗いてみると、色々なことが書いてあります。
その中のいくつかを抜粋してみましょう。
まずは金属屋根の特性についてです。
①耐震性・・・
金属屋根はもっとも軽量な屋根材です。
次の表は金属屋根・コロニアル屋根・瓦屋根のそれぞれの荷重を比較したものとなります。
地震時に建物は地震力を受けますが、重い建物ほど大きな力を受けることになります。
特に屋根が重いと、建物の重心が高くなり力のモーメントが大きくなります。
建物の倒壊を引き起こす原因になりかねません。
反対に軽い屋根は必要壁量が少なくて済み、経済的であると共に将来の間取り変更の際に自由度が増します。
金属屋根は、軽くて地震に強い屋根と言えるでしょう。
②耐久性・・・
金属屋根はコロニアルに比べて経年変化が少なく、長い間美しさを保つことが出来ます。
苔の付着は間違いなく少なくなりそう・・・。
③断熱性・・・
金属屋根って、コロニアルよりも高温になりそうですよね。
でも、軒先から棟までの空気層が通気層として煙突効果を果たすため、熱気が排出され温度は上がらないそうです。
遮熱性も高いし・・・。
下の図は、金属屋根とコロニアル屋根の温度を比較した実験結果です。
これによれば、屋根の表面温度・野地板温度・小屋裏温度とも両者がほぼ同じ温度である事が判ります。
④遮音性・・・
屋根に当たる雨音は金属の方が大きいでしょ?
そう、思いますよね。
金属屋根に雨粒が当たった時の表面音と窓解放時の室内音、そして窓閉鎖時の室内音を測定したデーターです。
続いて、コロニアル屋根の場合。
屋根材の下には野地板・断熱材・天井材があり、これらが遮音材として機能するため、室内の音はそれほど変わりません。
なんか意外です。
でも、表面音は金属屋根の方が若干大きいようですね。
表面に砂粒をまぶした屋根材も弊社では扱っています。
これならば、もう少し表面音が小さくなるかも・・・。
⑤リサイクル性・・・
金属屋根は、ほぼ100%リサイクルが可能です。
でもコロニアルはアスベストの処理を含めて、年々取扱いが厳しくなっています。
⑥経済性・・・
初期コストは
コロニアル屋根<金属屋根<瓦屋根となりますが
メンテナンス費用を加えたライフサイクルコストでは
金属屋根<瓦屋根<コロニアル屋根となります。
デザインの良し悪しは、人それぞれですよね。
立ハゼ葺きであれば、屋根勾配を思いっ切り小さくすることも可能です。
でも個人的に、好きではありません。
安全に筋違の本数を減らせるメリットは大きいと思います。
アスベストを含むコロニアルの葺き替えの場合、アスベスト対策に結構な費用がかかってしまいます。
こんな時には、金属屋根によるカバー工法が効果的です。
既存の屋根に金属屋根を被せるだけですから、工期も短く簡単です。
雹が落ちて来ても、割れる事無いし・・・。
こうして比較してみると、メリットありそうですね。
これからは、金属屋根もラインナップに加えて提案できればいいなぁー。
posted by Asset Red
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