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今日の練馬は快晴です。
雲ひとつない青空から注ぐ陽射しで、日向はポカポカ。
こんな日は、のんびりと日向ぼっこなんていいですよね。
『FPの家 M邸』
地鎮祭が行われました。
今日は大安なんですよね。
大安とは陰陽道でいう六曜の一つです。
吉日で『万事に進んでよし』とされ、新規事業の発足式や工事の着工式、結婚式などが行われます。
晴れて良かった・・・。
地鎮祭とは、土木・建築工事などで、工事を始める前に土地の神をまつり、工事の無事を祈る儀式のこと。
とこしずめのまつりや土祭り、地祭り、地祝いなどと呼ぶこともあります。
地元氷川神社の宮司に来て戴き、朝からお施主様のご家族と設計者、棟梁およびカシラそして私の9人で執り行いました。
まずは準備です。
敷地中央に南向きに祭壇を設けるため、斎竹を4本立てます。
そこに注連縄を回し、紙垂 (かみしで)を取付ければ『ひもろぎ』の完成です。
ひもろぎは神事をとりおこなう際に、榊(さかき)を立てたり、しめ縄を張って臨時に神を招請するために設けた神聖なところです。
ここに祭壇を祭ります。
今回は、神饌(神様へのお供物)と祭具・祭壇を神社にてご用意いただきました。
久し振りに、木製の鋤・鍬・鎌を見ることができます。
普段はスコップで代用することが多いんですが、やはり本物がいいですよね。
さあ、準備完了です。
一般的な式次第は以下の通りです。
①開式の辞・・・地鎮祭の開始を告げます。
②修跋の儀(しゅばつのぎ)・・・お祓いをして参列者やお供え物を清めます。
③降神の儀(こうしんのぎ)・・・神様を宮司の「オオオ~」の声によりお迎えします。
④献饌 (けんせん)・・・お酒と水の器の蓋を取り、神様にお供え物を差し上げます。
⑤祝詞奏上(のりとそうじょう)・・・神様に奉告、工事の安全・家の繁栄の祈願をします。
⑥清祓い(きよはらい)・・・四方祓い、切麻散米(きりぬささんまい)とも言います。四隅と中央に切麻をまき土地を清めます。
⑦地鎮の儀(じちんのぎ)・・・
刈初めの儀(設計者が鎌で忌み砂の草を刈ります。)
穿初めの儀(施主が鍬で砂を起こします。)
土均し(施工者が鋤で砂を均します。)
鎮物埋納の儀(宮司より鎮め物を受け取ります。)
⑧玉串奉奠(たまぐしほうてん)・・・神様に玉串を奉り拝礼、祈願します。
⑨撤饌(てっせん)・・・お酒と水の器の蓋をして、神様へのお供え物をお下げします。
⑩昇神の儀(しょうじんのぎ)・・・神様に宮司の「オオオ~」という声にのってお帰りいただきます。
⑪閉式の辞(へいしきのじ)・・・地鎮祭の終了を告げます。
⑫神酒拝戴(しんしゅはいたい)=直会(なおらい)・・・神様にお供えした神酒等の御下がりを食します。
これにて、地鎮祭終了です。
宮司よりお施主様が受け取った鎮め物を預かり、基礎工事の際に建物中心に埋めることをお約束しました。
そして最後は宮司の指揮の元後片付けを行い、お施主様・設計者間の連絡事項を確認し、解散しました。
そもそも地鎮祭の起源は古く、すでに持統天皇の御代(西暦690年)には、この祭の記録があります。
古代より土木・建築等に伴う重要な祭りとして行われていました。
私達の人生には誕生以来いろいろな区切りがあり、その時々にまつりを行い、無事発展を祈る習慣があります。
地鎮祭も、これと同じように建築を行うに当りその土地の守護神に無事完成を祈願する大切な祭りです。
また工事の進展に伴う祭りとして、上棟祭や竣工祭を行うこともあるでしょう。
竣工祭では無事完成を祝い、清め祓いを行うと共に末永く無事繁栄を祈ります。
完成後は神棚を設けて神札(おふだ)をおまつりすることも大切です。
以上のように、地鎮祭は建築における最初の最も意義深い重要なお祭りです。
一般には、暦法による六曜の大安・友引等によって定められている場合が多いようですが、これは14世紀頃中国から我国に伝えられ幕末の頃、俗信暦法として民間に流行したものであり、特に大安・友引だけにこだわる必要はないそうです。
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