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今日は日曜日、現場はお休みです。
『FPの家 K邸』
昨日ご報告出来なかったので、1階部分の建て方の様子を簡単にご覧戴きたいと思います。
道路から見ると、こんな感じです。
そして近くまで寄ると、こんな感じです。
梁の上に載って、撮ってみました。
梁同志の仕口部分には、羽子板ボルトが取り付けられています。
でも、まだ『本締め』と言われる電動工具による締め付けを行っていません。(いわゆる仮締めの状態です。)
梁は赤松集成を採用していますが、所々に写真のような梁が見受けられます。
『LVL(エルブイエル)』と言います。
LVLとは、ロータリーレースやスライサーなどの切削機械で切削された単板(Veneer)の繊維方向を、すべて平行にして積層・接着して造られる木材加工製品です。
日本で製造し始めた頃には、合板の製造工程と類似していたことから『平行合板』とも呼ばれていました。
現在では『単板積層材』またはその英語名(Laminated Veneer Lumber)を略して『LVL』と呼ばれています。
建築業界が長い人は、平行合板の方がピンとくるかもしれませんね。
私も平行合板と言う名称は聞いた事ありますが、LVLの方がピンと来ます。(まだまだ若いという事でしょうか)
担いでみるとわかるんですが、一般的な梁に比べてかなり重いんですよね。
でも許容応力度計算の結果、耐力が足りないと判断された部分には通常の集成梁の代わりに使わなければなりません。
最近では『新在来』とか『金物工法』と言われる特殊な金物を使う構法がすっかり増えたように思います。
でも弊社の場合は、従来の金物を使っています。
そして、通し柱と梁の取合い部にのみ金物工法用の特殊金物を使っています。
写真がその部位となります。
金物が見えなくてスッキリしていますよね。
全部、こっちの金物にすればいいのに・・・。
なんて思っている方もいるかもしれません。
でも、色々とあるんですよ。問題が・・・。
弊社がこの部位にだけ限って金物工法を採用している理由はただひとつです。
金物工法用の金物を使った方が、柱の断面欠損が少ないから。
従来の工法だと、通し柱は梁先端の2段ホゾの為に穴だらけになっちゃうんです。
柱が5寸位の太いものならば問題ないんですけど・・・。
外周部の梁には、金物貫通部に『座彫り』と呼ばれる深さ30mmの穴が開けられています。
写真のように羽子板ボルトを通し、本締めした後にウレタンを充填して『熱橋部』を無くすのが目的です。
この部分については、後日改めてご紹介したいと思います。
構造材を載せるための『ステージ』を撮ってみました。
本来足場を掛ける必要のない部分に足場を建て、その上に材料を置いてあります。
その為、その部分の梁は掛けていません。
明日は、金物の本締めよりスタートします。
そして構造用合板を並べ、釘で留め付けると、ステージ廻りの梁はそのままに2階柱を立て始めます。
柱が建て終わったら、その上に梁を掛けます。
そして金物を締め、合板を敷き、材料を置けるようにしたところで、ステージ上の材料を3階床合板の上に移動します。
移動が終わったらステージを撤去し、梁を掛け、金物を締め、合板を貼ります。
そして柱を建てる前に、地面に置いてある材料をポターンを使って2階床に揚げなければなりません。
建て方だけであれば、すぐに終わるのに・・・。
とにかく安全に、正確に作業を進めたいと思います。
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