良い運動になりました。

今日の練馬・板橋も良い天気でしたよ。

しかもポカポカ陽気で、体を動かしていたら汗をかいてしまいました。

『FPの家 K邸』

大工さんに現場を空けて戴き、木材劣化対策工事として『ホウ酸による全構造材処理』の2回目を行いました。

今日の処理対象は、屋根パネルを除く全てのFPパネルです。

まずは『床・壁パネル』の搬入を行いました。

この為に手配した『担ぎ屋さん』×2名。

朝8時から荷受けの準備をしながら、トラックの到着を待機していました。

ようやく、トラックの第1便が到着です。

早速荷台に飛び乗り、3階用壁パネルを一旦2階に揚げます。

トラックの運転手がパネルを足場に立て掛け、足場に乗った1名が中継し2階の1名が積んでいきます。

2階に積まれた3階用壁パネルはこんな感じでした。

木枠がほんのり緑色になっているのに気が付いたでしょうか?

今回のパネルは全て、ティンボアPCOが塗ってある木材を使っているんです。

でも、ウレタン表面に貼られたクラフト紙と小口に貼られたスポンジには『ホウ酸処理』がされていません。

軟質ウレタン製のスポンジです。

そして、表面に貼られたクラフト紙。

ちなみに今回採用している壁パネルは、全て『プラチナパネル』になっています。

「えっ、いつものパネルと何が違うの?」

と思った人もいるでしょう。

実はウレタンフォームの成分(原材料)が違うんです。

そして、断熱性能が向上しています。

従来のパネルの熱伝導率は、0.024W/mKでした。

そしてプラチナパネルの熱伝導率は、0.020W/mKになっています。

105mm厚さのプラチナパネルの熱抵抗は5.25、従来のパネルであれば126mm厚さに相当します。

つまり、105mmの厚さで120mmを超える暖かさを実現出来るパネルと言う訳です。

ちなみに、一般的な断熱材(グラスウール16K)であれば236mmに相当します。(結構凄いでしょ。)

狭小地で外皮性能を高めたい時に重宝するパネルだと思いませんか?

話が逸れてしまいましたね。

元に戻しましょう。

スポンジとクラフト紙にはホウ酸処理をしていないので、現場で塗らなければなりません。

それが今日なんです。

担ぎ屋さんの活躍で、3階・2階・1階それぞれに使用するパネルを搬入してもらいました。

私も少しだけ、お手伝いしましたよ。(おかげで早くも筋肉痛です。)

さあ、ここからはシロアリ屋さんの作業です。

ティンボアPCOと噴霧器です。

これを使ってパネルにホウ酸水溶液を噴霧します。

パネルの木口

クラフト紙と木部

スポンジにも念入りに噴霧します。

ひっくり返して、隣の山に積み裏面のクラフト紙に噴霧。

反対側のスポンジにもしっかり噴霧します。

これをパネルの枚数分行いました。

数えてみると、1・2・3階合わせて108枚。結構ありましたね。

その後、床パネル52枚も同様の作業を行い、今日の作業は終了です。

傍から見ていると、ホウ酸塗ってる時間よりもパネルを動かしてる時間の方が長い気がしました。

この辺りをもっと標準化しないといけませんね。

地球温暖化が叫ばれる昨今、シロアリの勢力図も大きく変わることが予想されます。

弊社の施工エリアだって、いつまでも『今までのヤマトシロアリ対策』だけで良いとは思えません。

イエシロアリやアメリカカンザイシロアリ対策を考えた時、全構造材処理は必須です。

でも、パネルを拡げて作業するスペースが確保出来ない『狭小現場』では難しいかも・・・。

(なんとかせねば・・・。)

そうそう、ちょっとしたアクシデントがありました。

2t車を手配したのに、最後の1台が2tロングでした。

しかもワイドボディー。

バックで敷地に入ろうとしてもダメ。

まさか、路上に停めて荷卸しも出来ないし・・・。(通りの激しい道なんです。)

一計を案じてズルをする羽目に・・・。(ごめんなさい。)

道路の反対側に歩道があります。

2本だけ立てられた柱は、道路脇の小さな公園の落葉収集車の駐車スペース用に抜けるようになっているんです。

これを抜き、トラックを停めさせていただきました。

これなら、なんとか自動車も通れます。

歩行者・自転車・自動車の動きを確認しつつ、大急ぎで荷卸ししました。

無事、荷卸しが終わって良かった・・・。

ご近所の皆様、本当に申し訳ありませんでした。

以後、気を付けます。


その後、外壁合板や間柱・半柱を運ぶトラックが来ました。

これを1・2・3階に分けて荷揚げして、本日の作業は全て終了です。

担ぎ屋さん、本当にお疲れさまでした。

ちなみに、今回採用した外壁合板は『ハイベストウッド』というMDFです。

従来採用していた『ノボパン』と比べて、かなり割高ではありますが『透湿性』が高いのが特長です。

FPの家の場合、ノボパンでも『壁内結露』の危険が少ない事は『結露判定計算』で確認しています。

でも、より危険の少ないものに変えた方がより安心です。

今後は、これに切り替えていくつもりです。

明日は、最後に納品した間柱・半柱・外壁合板のホウ酸処理を行います。

荷揚げが無い分、安心して見ていられます。

 

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