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『FPの家 K邸』に使うフローリング材は、3種類あります。
①ブラックウォールナット
②オーク
③檜
全て無垢材です。
今回はオークについて書きたいと思います。
ブナ科に分類される温帯広葉樹です。
樹高は25~40m、ヨーロッパ・北アメリカ・ロシアなどに分布します。
オークと呼ばれる木々は多く、数百以上に及ぶとか。
その中でもヨーロピアンオークが代表格となります。
秋になると『ドングリ』か実る、日本でもよく見掛ける木です。
ヨーロピアンオークでは、現在1500年を超える樹齢のものも確認されています。
ウィスキー樽に使われることでも有名です。
採用に当たっては、写真のような『天然木ならではの趣』を理解する必要があります。
ル・コルビジェ、ミース・ファン・デル・ローエと並び近代の世界3大建築家の一人に数えられるフランク・ロイド・ライト。
彼はオーク特有の虎斑(トラフ)に魅せられ、家具や内装のあしらいに数多く用いました。
虎斑とは、ブナ科の木材の柾目面に現れる横縞の斑紋です。
放射組織が作り出すなめらかな模様は、その名の通り虎の毛皮のようです。
虎斑の材を入手するには、木取りが重要で、不良品の出やすい面倒な工程を経なければならないそうです。
その為希少価値が高く、美しい斑と巡り合うことは至上の喜びとなるようです。
そんな虎斑ですが、個性が強過ぎることから、建築家やデザイナーはあまり使いたがりません。
でもライトは木取りの段階から関わるほど執心し、その斑紋を生かした見事な造形を建築空間や家具において展開しました。
残念ながらフローリング材は板目が多い為、虎斑はめったにありません。
でも全くない訳でもないんです。
ライトの家具を手に入れるのは大変です。
でも虎斑なら大丈夫。
ライトがこよなく愛した虎模様、足元に見付けることが出来たらうれしいかも・・・。
あなたの家にも、いかがでしょうか?
posted by Asset Red
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