おさらいです。

新年早々、現場は未だ動いていません。

『FPの家 K邸』

年末以来の現場を見てきました。

昨年ご報告できなかった事をおさらいしたいと思います。

1階部分の床下付加断熱施工が終わり、その上にFP床パネルがきれいに敷き詰められています。

写真はきれいに並べて敷かれたFP床パネルを写したモノ。

表面の厚さ12mmの構造用合板は、パネル4周の木枠と真ん中に入った根太にしっかりと留め付けられています。

そして合板の下には、厚さ88mmの硬質ウレタンフォームが充填されています。

一般的には床断熱の場合、写真のような排水配管周りの施工が大変難しく、断熱欠損及び隙間からの漏気を招きやすいと言われています。

でも、FPパネルならば大丈夫。

合板も硬質ウレタンも大きな強度があるため、10mm程度の隙間を設けて穴を明け、そこに現場発泡ウレタンを充填し、アルミ気密テープで塞ぐ事が出来ます。

柱廻りも同様です。

10mmの隙間を設け、そこに現場発泡ウレタンを充填する。

写真は発泡を終え、硬化した状態を写しました。

ウレタン充填・切削・テープ貼りの様子は後日、報告させていただきます。

床パネルと壁パネルの取合い部に、アルミ気密テープを貼った状態です。

こうする事で、床から壁への気流もシャットアウト!

気流止め施工を簡単かつ確実に行えるのも、『FPの家』の特長です。

テープは空気や水蒸気を通しにくいアルミ素材、硬質ウレタンも空気や水蒸気を通しにくい素材です。

パネル全ての継ぎ目をアルミテープで塞ぐ事で、室内側に『気密・防湿シート』の施工を省略しつつ、しっかりとした防湿・気密性能を担保できる。

またテープの上に仕上げ材が貼られる為、経年でテープが剥がれる事もありません。

簡単かつ確実な施工、そして経年劣化も防ぐことが可能です。

全ての断熱材には、それぞれ長所と短所があります。

高い・安い

断熱性能が高い・低い

透湿抵抗が大きい・小さい

経年劣化が多い・少ない

施工に熟練度が必要・不要

等々・・・。

残念ながらすべてにおいて優秀な素材はありません。

そして断熱性能は、施工の良し悪しで決まってしまいます。

ご存知でしょうか?

計算で求められる断熱性能は、断熱材の厚さと熱伝導率で決まります。

そこには経年劣化や施工不良によるマイナス分は含まれていません。

ましてや隙間からの熱ロスや内部結露による断熱性低下なんて『無いもの』として計算されています。

こうしたマイナス要因が重なれば、新築時の断熱性能は5年・10年後にはどの位になっているのでしょうか?

簡単かつ確実な施工が行える『FPの家』の特長は、こうしたマイナス要因を極力排除し『新築時の性能』を維持できることだと思います。

新年早々、熱くなってしまいました(笑)

続いて2階を見て戴きます。

写真は2階床下地の上に、厚さ12.5mmの『TSH』を敷き並べた状態を撮りました。

この後、敷き詰めたTSHの上に『制振ゴム』を敷き並べ、フローリングを貼ります。

TSHとはタイガー・スーパー・ハードの頭文字、吉野石膏の販売する、高比重石膏ボードの事です。

通常の石膏ボードの倍の重量があります。

これを床合板の上に敷き並べることで、床の耐火性能と遮音性能を高める事が出来ます。

でも、厚さ30mmの下地合板を採用している為、準耐火建築物の床としての耐火性能は確保できています。

今回採用したのは、あくまでも遮音性能の向上が目的なんです。

ご存知ですか?

新築後やリフォーム後など、住宅の相談で最も多いのが床に関する事なんです。

「子どもが2階で飛び跳ねている音が気になる。/埼玉、40歳台、男性」

「1階の寝室で2階の足音が聞こえてきて、就寝時に眠れない。/東京、50歳台、男性」

床鳴り・異常音・遮音不良等の音に関する事は、その15%以上に上るとか・・・。

の上の階からの騒音は

空気伝播音

固体伝播音

に大別されます。

固体伝播音はさらに

重量衝撃音

軽量衝撃音

に分けられます。

①空気伝播音は、空気中を伝わり壁・床・天井を透過して達する音であり、話声や音楽・テレビの音などが主になります。

②固体伝播音/重量衝撃音は、子供が飛び跳ねたり走りまわったりする事により、下階で聞こえる音。

③固体伝播音/軽量衝撃音は、食器やおもちゃなど比較的硬くて軽いものが床に落下した時や、椅子・机などを引きずった時に下階で聞こえる音となります。

 

①の対策として、重い材料で音の透過を抑制する方法があります。

②の対策も同様に、床自体の重さを増やす方法が効果的です。

どちらの対策も、TSH施工を行うことで効果を上げることが可能です。

でも③の対策だけはTSH施工で解決する事はできません。

床仕上げを畳敷きや絨毯敷きにするのが効果的なんですよね・・・。

でもフローリングの人気は相変わらず高い・・・。

そこで弊社では、『次善策』としてフローリングの下に『制振材』を敷き込むようにしている訳です。

制振ゴムについても、施工時に改めて報告したいと思います。

工事再開は火曜日の予定です。

早く進めたいんだけどなー。

 

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