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弊社もその活動に期待している『HEAT20』で、昨年暮れに賛助会員対象のアンケート調査が行われました。
ちなみに賛助会員31社中、回答は22社。(回収率は71%だったそうです。)
せっかく賛助会員になっているのに、協力的ではない会員もいるんですね・・・。
せっかくですから、その一部をご紹介したいと思います。
Q.住宅外皮性能水準に関して、御社の施工比率はどの程度ですか?( )内に概略の数値を記載ください。
①H28基準の外皮基準に達していない( 割)
②H28基準レベル( 割)
③H28基準~G1の間( 割)
④G1レベル( 割)
⑤G2レベル( 割)
⑥G2を超えるレベル( 割)
なお、HEAT20およびG1・G2グレードに関して詳しく知りたい方は下記ページをご確認ください。
http://www.heat20.jp/grade/index.html
上記の設問にたいする回答は以下の通りとなっています。
上グラフは22社の平均を示しています。
G1が全体の40%程度、G2水準以上が50%程度になっています。
さすがHEAT20の賛助会員です。
ちなみに弊社がつくる『FPの家』の外皮性能場は、G1とG2の狭間くらいに位置します。
天井断熱であればG2になる事が多く、屋根断熱であれば防火窓の数・面積でG1になったりG2になったりというところでしょうか。
Q.戸建用の新たなグレードは必要か?該当する項目のいずれか一つに〇をつけてください。
①必要
②不要
③わからない
上グラフは戸建対象の新たなグレードの要否と施工実績の関係を示しています。
『G2水準以上が必要』との回答が施工実績としてG1以上の事業者に多く、4割弱を占めています。
『新たなグレードが不要』との回答も5割弱ありましたが、この主な理由は『目標水準の乱立』・『ビジネス上の混乱を避ける』・『建築コスト増』などが挙げられていたようです。
外皮性能を高める事で、省エネ性能が高まる事は間違いありません。
でも施工に掛かる費用の割り増し分と省エネ分を比較してみると、G1位がちょうど良いんだそうです。
確かにG2の家は暖かく省エネです。でも建設費も高くなるので必ずしもお得では無い・・・。
ここに健康維持・増進効果や建物のメンテナンスに掛かる費用の少なさ、快適性などを加味することでG2もしくはそれ以上の性能を有した建物が優位になってくる。
でも、その評価および評価方法は確立されていません。
これらの確立を以下に早く行えるのかもHEAT20の役割だと思っています。
そして気密性を高めることで得られるメリット(気密なき高断熱住宅のデメリット)に関しては、まだまだ研究を始めたばかり・・・。
これから、どんどんと色々な情報が出てくることを期待しています。
今年も、HEAT20の活動から目が離せない年になりそうですね。
posted by Asset Red
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