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今日の練馬・板橋は暖かいですよ。
上着を脱いで現場を回ることが出来ました。
でも、土・日と天気は下り坂・・・。
ずーっと晴れていれば良いのに・・・。
『FPの家 M邸』
既に屋根の下葺き材及び、軒先廻りの防水紙の施工が終わっています。
当該建物はいわゆる『軒ゼロ住宅』です。
軒先廻りの止水処理に関しては、いつも以上に気を使わなければなりません。
けらば廻りの止水処理も含めて、後日ご報告したいと思います。
写真は、1階床に充填された『FP床パネル』です。
床下換気口などを通じて外気と接する床=その他の床の断熱部分となります。
弊社がいつも使っているタイプとは異なり、土台及び大引きを3.0尺角にし、その中に嵌めるパネル『ESパネル』を今回は採用しました。
硬質ウレタンフォームの4周に木枠がついた、厚さ105mmの断熱パネルです。
木枠部分から土台及び大引きに木ネジで留め付けます。
下から見ると、こんな感じです。
一般的な発泡プラスチック製断熱材は、落下予防用のフックを土台もしくは大引きに取付け、これに断熱材を載せます。
発プラ系断熱材には釘が効きませんから、こうするしかありません。
取付け間隔が小さい程、断熱材の撓みによる床材との隙間を小さくすることができます。
でもESパネルは、木枠と土台もしくは大引きを木ネジで固定することが出来るので、そんな心配はいらないんです。
断熱材の上に、ネダノン合板を敷きつめ
継手部分に気密テープを貼ります。
柱との取り合いや、筋違との取り合いにも気密テープを貼ります。
水道配管の出る所は、パネル及び合板に穴を明けます。
この際、管とパネルの間に隙間を敢えて設け
現場発泡ウレタンをしっかりと充填します。
隙間が小さいと、ノズルを奥まで入れる事ができません。
そうして吹かれたウレタンは上面で発泡してしまい、奥までしっかりと充填出来ないんです。
そして現場発泡ウレタンは2度吹きが基本です。
充填したウレタンが空気中の水蒸気と反応して発泡・硬化すると、表面に堅い『スキン層』が出来ます。
この膜がウレタンの性能低下を抑える役目を担っているのをご存知でしょうか?
一度に大量のウレタンを充填し、盛り上がった部分を切削するのは良い施工とは言えません。
何故なら切断面から、断熱材中の不活性ガスが抜けて空気と入れ替わる『置換』と言われる現象が起き、断熱性能の低下を招くからです。
多層吹きをすれば、残るスキン層が増えます。よって抜けるガスを少なくする事が可能です。
そして切削した場合は、必ず気密テープで断面を覆うことが肝心です。
こうする事で、置換を少なくすることが出来る。
これを徹底しなければなりません。
床断熱の注意すべきポイントとして一番に挙げられるのが、配管材との取り合いの処理だと思います。
この処理を丁寧かつ確実に行わなければ、空気の通り道になってしまいます。
また気密シートや気密テープをしっかりと貼るためには、しっかりとした下地が必要です。
下地がフワフワしていたら、テープを綺麗に貼ることはできません。
ESパネルは適度な硬さであるため、テープ下地としても最適です。
4周をしっかりとビス留めする事で、地震の際に動くことも少なくなります。
貼ったテープが剥がれたり、切れたりする事もありません。
気密シートがよれたり、ステップル部分から破れる事もありません。
朝一番、2階用の壁パネルが入荷しました。
次回は壁パネルの施工をご紹介したいと思います。
posted by Asset Red
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