窓の結露対策

このところ、窓の断熱改修の話をいくつか戴いています。

といっても、既存のアルミサッシの内側に『内窓』を取付けるだけの簡単な工事なんですけど・・・。

先日も1件、今日も1件。

見積依頼を戴いたお宅にお邪魔してお客様のご要望をお聞きしたり、見積作成に必要な情報を集めたり・・・。

もっとも相見積りのケースが多いので、他社にて契約なんて事もあるんですよね・・・

そんな中、ご契約戴いた方のお宅で内窓の取付工事を本日行いました。

弊社事務所より歩いて10分くらいにあるマンションのお宅でした。

バルコニーに面した掃出し窓×2箇所に、Low-E複層ガラス入りタイプの内窓を取付けます。

一般的にマンションの方が戸建住宅よりも暖かいと言われています。

両隣や上下階にご入居者がいらっしゃれば、それぞれが暖房を掛けているため熱が逃げることがありません。

またコンクリートは熱容量が大きいため、一旦暖まったら中々冷めることもなく暖かさが持続するという特長もあります。

こうしたマンションでは、窓の断熱性能を高める事でますます暖かい家を実現することが出来るんです。

そして、窓の結露対策にもなるでしょう。

ご存知でしょうか?

カーテンや障子をしっかりと閉じることで、窓の断熱性能は良くなるんです。

素材や厚さ・ひだの多さ・窓との関係で多少の差はあれど、省エネへの貢献度もそこそこ期待できます。

詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

https://www.sangetsu.co.jp/style/energy_conservation/eco2.html

でも、残念ながら結露対策にはなりません。

生地自体が湿気を通してしまうため、結露の軽減には効果がないからです。

事前に採寸をして部材を発注しておけば、取付工事自体は短時間で終わります。

1窓当たり1時間が目安、今回の場合は2時間程度でした。

和室の障子枠

リビングの掃出し窓

どんな窓にも取付ける事が出来ます。


でも窓の内側に内窓を取付けてしまうため、カーテンが窓と干渉する場合もあります。

こんな場合には、カーテンレールの移動(取外しおよび取付)が必要となります。

また窓枠の巾が必要寸法に満たない場合には、『ふかし枠』が必要となる場合もあります。

既存の窓枠にアルミ枠を取付け

樹脂カバーを嵌め

障子を嵌め、建付け調整をすれば完成です。

寒い廊下に置いてあった為、すぐに結露しちゃいました。

でも大丈夫。

しばらくしたら、ご覧の通りです。

既存のWレールをSレールに変えたり

新規のカーテンレールを取付けたり・・・。

いずれにしても、事前の調査の段階でそれらを把握し見積書を作成しますから、工事の段階で余計な費用が掛かることはありません。

ご安心を・・・。

西日が強いとのお話でしたから『日射遮蔽タイプ』をお勧めしましたが、冬場の暖房費軽減を図るため『日射取得タイプ』をご採用いただく事に・・・。

前者は太陽からの輻射熱をカットするタイプ、そして後者はカットしないタイプ。

厳密に言えばどちらもカットするんですが、その量が大きく異なります。

内窓を設置する事で、冷たい冷気を室内に伝えることは少なくなりますが、太陽光線に含まれる赤外線はある程度透過します。

この赤外線が床や壁に当たり輻射熱を発生し、室温を上げてしまう。

冬場はありがたいけど、夏場は遠慮したいですよね。

冬の暖かさを大事にしたい方は日射取得タイプ、そして夏場の涼しさを大事にしたい方は日射遮蔽タイプを採用するのがセオリーです。

判断するのが難しい場合もあります。

さて、効果のほどは如何に・・・。

「暖かくなったよ。」

の言葉をお待ちしています。

 

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