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今日は暖かくなるようですね。
三寒四温、春は少しずつ近づいています・・・。
冬の間はありがたかった『窓からの日射』も、夏になれば有り難迷惑になりかねません。
日射の有効活用って、本当に難しいですよね。
季節によって太陽高度は異なります。
夏は高く、冬は低い。
だから庇の出にも依りますが、夏と冬では窓から入る日差しの量は異なります。
晴れた日、南窓から入る日差しの量は、冬でも結構ありますよね。
その量は、1月の場合8月の約2倍にもなるそうです。
あくまでも東京の場合ですけど・・・。
こうした熱を無駄にしないで暖房に活かすのが、冬の省エネの基本となります。
例えば、冬の晴れた日に窓に受ける太陽の熱を計算するとイラストのようになります。
南側の窓面積が10㎡違う家の場合の熱量は3000Wに相当するそうです。
まさに1000Wストーブ×3台分。
もちろん電気代もかかりません。
これを利用しない手はないでしょ。
でも、暖かくなれば話は別です。
夏、冷房を入れて室温を下げようとしているのに窓がヒーターになっていたら・・・。
でも陽当たりの良い家では、コレ当たり前なんですよね。
夏の暑さ対策と言えば
①熱を入れない~建物の遮熱&断熱
②熱を溜めない~換気計画&採風・排熱
③日差しを遮る(日陰をつくる)~陽当たり面の緑化&日除け設置
これらが、いわゆる『パッシブ手法』と言われるものです。
昔の人は、庭に落葉樹を植えていました。
落葉樹は、夏葉を茂らせ日陰を作ります。
そして冬は葉を落とし、日差しを家に届けてくれます。
窓の外側にスダレを掛けたり、庇を深く採ったり・・・。
建物の配置も、風の通り道や陽当たりを考えて決めていました。
建物の外皮性能が向上したからといって、こうした工夫をないがしろにする必要はありません。
現在の東京で、こうした工夫を活かすことは難しいかもしれません。
隣棟間隔が小さくて、庇を深くするどころか霧除庇をつけることさえできない。
庭に中高木なんて植えたら、落葉で近隣からクレームがくる。
そもそも、隣の建物の影で、陽当たりなんて期待できない。
風を入れたいけど、窓開けたら『騒音』や『臭い』、『室外機の熱気』や『視線』が入ってくる。
そうですよね。
でも、出来ない出来ないでは何も変わりません。
どれかひとつでも実現することが出来れば、快適さをそのままに光熱費を下げることが出来るかもしれません。
出来ることから始めてみませんか?
LIXIL刊
健康、快適、省エネな
住まいと暮らしの
アイデア
より、一部を抜粋させていただきました。
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