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弊社では、新築工事を請け負うに当たり『株式会社日本住宅保証検査機構(JIO)』の新築住宅瑕疵保険『JIOわが家の保険』に加入しています。
瑕疵保険についての説明は割愛させていただきます。
もう、皆さんもご存知ですよね。
先日、弊社の商圏の方よりご連絡戴きました。
「JIOの『延長かし保証保険』の加入を検討している。御社で引き受けてくれるのか?」
お話を聞いてみると、建売住宅をご購入されたようですね。
既に建設会社は倒産していて、瑕疵保険の延長を検討するに当たり弊社のHPに辿り着いたご様子。
昨日ご来社戴き、直接伺うことが出来ました。
JIOは新築引渡後一定期間を経過した住宅の点検を行い、保険を引き受けています。
そして対象住宅の瑕疵に起因して、保険対象となる事故が発生した場合に、修補費用等を保険金として延長保証事業者に支払う仕組みです。
この場合の延長保証事業者に弊社が当たる訳です。
保険のしくみは以下の通り。
①住宅所有者との約定に基づき、新築引渡後一定期間を経過した住宅の点検を行い、延長保証を負担する事業者を被保険者とする保険です。
②保険の加入タイプにより、JIOが指定する住宅の性能を維持または回復させる工事(必須メンテナンス工事)が必要になります。
③対象住宅に保険対象となる事故が発生した場合、被保険者である延長保証事業者に保険金として事故の補修等の費用をお支払します。
④延長保証事業者が倒産・廃業等により相当の期間を経過しても補修等が出来ない場合(以下「倒産等」)は、住宅所有者からJIOに直接保険金を請求することが出来ます。
保険対象となる事故は、新築住宅瑕疵保険と同じです。
また『必須メンテナンス工事』とは、リフォーム工事のうち対象住宅の基本的な構造耐力性能または防水性能を維持または回復させる工事であり、下記工事部位に行う工事を言います。
屋根・笠木・・・板金部分の表面塗装およびシーリング。(金属屋根は全面が対象となります。)
外壁・・・全面の表面塗装およびシーリング。(開口部も含みます。)
外部木部・・・雨水侵入に関わる木部の表面塗装。(木製サッシも含みます。)
バルコニー・陸屋根・・・防水層の保護塗料の再塗装。
保険の加入タイプと保険期間については以下の4タイプが用意されています。
① 5年①タイプ・・・新築引渡日から10年を経過した日の翌日を始期として5年間のもの。
② 5年②タイプ・・・新築引渡日から15年を経過した日の翌日を始期として5年間のもの。なお、5年タイプ①に加入している事が前提となります。
③10年Aタイプ・・・新築引渡日から10年を経過した日の翌日を始期として10年間のもの。
必須メンテナンス工事を実施し、工事完了確認日が始期となります。
④10年Bタイプ・・・必須メンテナンス工事の工事完了確認日を始期として10年間のもの。
なお、始期は新築引渡日から10年を超え15年以内とします。
10年Aタイプ(保険金額2000万円)JIO保険利用住宅(面積区分125㎡未満)/特約付帯無しの場合に必要な費用は以下の通り。
①保険料・・・38,600円(非課税)
②現況検査料・・・22,680円(税別)
③メンテナンス工事中検査(工事内容により実施)・・・14,580円(税別)
④メンテナンス工事完了検査(現況検査の不適格箇所・必須メンテナンス工事の完了を確認)・・・14,040円(税別)
⑤再検査料(完了検査時に不適格箇所があった場合に実施)・・・22,680円(税別)
この他、延長保証事業者の検査立ち会い費用や手続き費用、必須メンテナンス工事や不適格箇所の補修費用も必要となります。
詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
JIOの延長瑕疵保証保険のページとなります。
http://www.jio-kensa.co.jp/insurance/extension/index.html
瑕疵保険は住宅所有者の安全・安心を守る保険です。
でも、そのための費用負担は住宅所有者がしなければなりません。
結構な費用を掛けて保証延長を行うのか、保険には加入せず必要なメンテナンス工事を行い施工業者の保証を信じるのか・・・。
難しい選択ですよね。
そうそう、新築住宅の瑕疵保険と同様に延長瑕疵保険も『シロアリや木材腐朽』による被害については対象になっていません。
心配な方は、ホウ酸による劣化対策もご検討ください。
posted by Asset Red
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