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昨日は水道橋まで足を延ばし、ゼミに参加して来ました。
えっ、何のゼミかって?
『自立循環型住宅研究会』の主催する
関東ゼミ2018
本年度第1回目のゼミなんです。
手元に届いた告知チラシには、こんなことが書かれています。
温熱・省エネの基本を理解する。
設計ガイドラインを理解する。
事例の分析結果を理解する。
実測・分析にチャレンジ。
さらなるレベルアップ。
今回のテーマは
『熱移動のキホンを詳しく復習』
まさしく、温熱・省エネの基本を理解する3時間でした。
講師は野池政宏氏。
伝導
対流
輻射(放射)
の3つの熱移動についての詳しいレクチャーから蓄熱まで、みっちりと教えていただきました。
まさに物理の授業です。
電卓片手に、色々な計算をしながら普段はスルーしている『当たり前のこと』を掘り下げて教えていただれるなんて・・・。
野池氏の拘り
『Q値 VS UA値』
のお話も、生で聴くことができました。
Q値とは、外皮から移動する熱の合計(総熱損失量)と換気による熱損失量を床面積で割るという、以前採用されていた数値です。
そしてUA値は、それに代わる現在の数値です。
外皮からの熱損失量(換気による熱損失量は含みません。)を外皮面積の合計で割って算出します。
写真は、その時の様子を撮ったもの。
サイコロで表した家を例に比較していました。
片やサイコロを下に4個、上に4個のモデル。
もう片方はコの字型に8個を1段のモデル。
どちらも床面積は同じです。
前者は総2階、後者は平屋となります。
仮に1つのサイコロを3m×3m×3mとしましょう。
双方の床面積は
3×3×8で72㎡となります。
外皮面積はそれぞれ
3×3×4×6で216㎡。
3×3×34で306㎡です。
仮に全ての部位(屋根・外壁・床・開口部)のU値が1W/㎡・Kであれば、それぞれの総熱損失量は216W/㎡・Kと306W/㎡・K。
UA値は、どちらも1W/㎡・Kとなります。
でも、これをQ値で表してみると(あえて、ここでは換気による熱損失は含めません。)
216÷72で3.00W/㎡・K
306÷72で4.25W/㎡・K
あれれ?
前者の方が数値が低くなりましたよ。
数値が低い=断熱性能が高いという事。
実際にはそれぞれに色々な問題もあるようですが、この比較を見るかぎりはQ値 VS UA値の戦いは明らかに前者に部があると思うんですけどね・・・。
こんな感じで過ごした3時間でした。
色々と再発見もありましたよ。
この後行われた『夜の勉強会』が盛り上がったのは、言う事ありませんね・・・。
野池先生および主催者の皆様、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございます。
posted by Asset Red
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