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雨にもまけず 風にもまけず 雪にも夏の暑さにもまけぬ 丈夫なからだをもち 欲はなく・・・
ご存知、宮沢賢治の詩の一部です。
アメニモマケズ・・・。
そうありたいのですが、流石に雨の中で作業を続けることは出来ませんでした。
『FPの家 K邸』
このところの悪天候で、外壁工事が大分遅れています。
予定であれば、今頃は真っ白な外壁が仕上がっていた筈なのに・・・。
今回採用したのは『外壁専用スイス漆喰』。
イケダコーポレーションのカルクファサードです。
従来のスイス漆喰(カルクウォール)と何が違うの?
従来のカルクウォールと同様に雪のような真っ白い壁をつくることができます。
この外壁専用のスイス漆喰『カルクファサード』は、2015年よりイケダコーポレーションが国内販売している製品です。
スイス本国では教会や公共施設をはじめ、住宅の新築やリノベーションなどの仕上げ用として30年以上の実績がある堅牢性に優れた材料なんだそうです。
従来のカルクウォールはそのまま専用ケースに入っていましたが、カルクファサードは粉体での供給になっています。
写真のような25キログラム入りビニールが荷姿となっています。
この袋の中に漆喰とスイスアルプスのピュアライムおよび石灰がミックスされている訳です。
これをバケツや樽に移し、清水をいれて攪拌して使います。
でもピュアライムが配合されているので、およそ1時間で完全硬化してしまいます。
使い残しの無いように分量を計算しないといけませんね。
日本語の施工要領書もあるので安心だし、お値段も少し安くなっています。
以下の特長はカルクウォールと変わりません。
耐候性~スイスの石灰石を主成分とした無機素材です。
防カビ性~強アルカリ性(pH13)により、カビの発生・繁殖を抑えます。
付着強度~CО2を吸収し、カルシウムの再石灰化によって下地と強固に密着します。56日養生後の付着強度は1.0N/mm2。
帯電防止効果~天然成分100%、静電気の帯電を抑える効果があるので大気中の埃を引き寄せず汚れにくくなります。
優れた遮熱効果~有機系塗り壁材との表面温度差は20℃、室内温度を2~3℃下げ快適な室内環境をつくります。
メンテナンスの容易さ~中世ヨーロッパで育ち、300年以上の歴史を持つスイス漆喰は数百年持続するためのメンテナンスも簡単です。汚れが気になったら天然漆喰塗料で上塗りするだけで、アルカリが戻り美しい外壁に戻ります。
もちろん、施工だって決して難しくはありません。
下地のモルタルに『ミネラル下地』を塗布します。
①ミネラル下地を3分程度攪拌します。
②ローラーで下地のモルタルに灰色が見えなくなるまで塗付けます。
上半分が布終わっています。
③24時間以上乾燥させてください。
こんな感じに仕上がります。
そしてその上にカルクファサードを塗ります。
①清水を加え、攪拌機で軟らかいクリーム状になるまで攪拌します。
②これを15分程度寝かせます。攪拌ムラによるダマが出来ないように注意しましょう。
③再度3分程度攪拌し、これをコテで下擦りします。
④追っかけで、この上にさらに上塗りします。
仕上がりはこんな感じになります。
明日は晴れる予定です。
残りの壁も終わるでしょう。
さらに、この上にスイス ・ハガ社の漆喰専用の撥水材『Decor – Lasur( デコール・ラズール )』を上塗りします。
これで、さらに汚れに強い外壁になるそうです。
真っ白な外壁って、憧れますよね。
でも、経年で汚くなってしまいます。
それが判っているから、『白』は諦める・・・。
でも、白い外壁は日射遮蔽効果も高いので夏の暑さ対策にも効果があります。
汚れは嫌だけど、白い外壁にしたい!
そんな方にはぴったりの外壁だと思います。
posted by Asset Red
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