調湿建材(前篇)

市販薬が効いたのか、風邪も小康状態。

業務に支障もありません。

良かった・・・。

でも、今朝も冷たい雨が続いています。

私、雨は嫌いです。

湿度が高くなるので喉にとっては恵みの雨なのかな?


夏場の乾燥はうれしいけど、冬場の乾燥は困ったものですよね。

良い事もあれば悪いこともある・・・。

そんな湿度に関することを書きたいと思います。


ガラスや金属以外のほとんどの建材は『多孔質材料』です。

建材表面の孔に接する空気の湿度が高くなった時に空気中の湿気が取り込まれ、吸着される現象を『吸湿』と言います。

反対に接する空気中の湿度が低くなった時に孔に取り込まれた、湿気が空気中に放散される現象を『放湿』と言います。

吸湿や放湿を繰り返すことを『呼吸する』なんて表現することもありますが、これを『調湿』と言います。

10年ほど前から調湿性があることを謳った内装仕上げ材をよく見掛けるようになりました。

また木材や土壁などの調湿性も注目されています。

湿度調整や健康面への配慮を背景に各メーカーが製品の調湿性能を独自に表示していましたが、その表示には評価軸となる規格がなく比較判断が出来なかったため、2002年に調湿材の性能を評価するJIS規格がつくられました。

JIS A1470-1「調湿建材の吸放湿試験方法」(財)建材試験センターによって各建材の調湿に関わる物性値はわかるようになりましたが、「それが実際の空間に使用された時にどんな性能の材料をどの位使えばこのような効果がある。」というような実際的研究はまだ途上にあるようです。

「夏季における室内湿度を低下させる。」

「冬季における開口部などの結露を防ぐ。」

などの調湿建材に期待される効果と実際的な意味については、まだまだ不明なんだとか・・・。

つづく

とにかく、早く晴れて欲しいんですけど。

 

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