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弊社の採用している断熱材は『硬質ウレタンフォーム』です。
今回は硬質ウレタンフォームについて書きたいと思います。
硬質ウレタンフォームとは
NCO(イソシアネート)基を有するポリイソシアネートと
OH(ヒドロキシル)基を有するポリオールを
触媒・発泡剤・整泡剤などと一緒に混合して
泡化反応と樹脂化反応を同時に行わせて得られる
均一なプラスチック発泡体なんだそうです。
1941年ドイツのバイエルン社により開発され、我が国では1955年に軟質フォーム、1957年に硬質フォームの生産が開始されました。
硬質ウレタンフォームは接着剤を使用しなくても、金属・合板・コンクリートなどの対象物表面に直接発泡する事で対象物と強く接着する『自己接着性』という優れた特長をもっています。
この特長を活かして建築物(住宅・非住宅)・冷蔵庫・各種プラントなどの断熱材として広範に使用されているのは周知のこと。
また硬質ウレタンフォームにおいて、フォーム中のイソシアヌレート結合の比率を高くしたものをイソシアヌレートフォームと言います。
これは過剰量のイソシアネートと特殊触媒を用いて、イソシアネートの3量体である環状構造のイソシアヌレート結合を形成し、ウレタンフォームの難燃性・耐熱性を高めたものです。
近年の硬質ウレタンフォームは、フロン対策を中心とした製品開発が主流となっています。
フロン系に代わる発泡剤として、炭化水素系・炭酸ガス・ハイドロフルオレフィン(HFO)系を用いた製品が開発され、ノンフロン製品として製造販売されています。
これらノンフロン製品の高性能化が実現された為、2015年12月に現場発泡ノンフロン品の高性能品規格を設けるJIS A9526が改正されました。
従来の熱伝導率規格は
A種1
A種2
とも0.034W/m・K以下であるのに対し
高性能品
A種1H
A種2H
(Hは断熱性能区分で高い断熱性能を有するものらしい・・・。)
の熱伝導率規格は0.026W/m・K以下になっています。
また、その他の取組みとして
セルの微細化
複合材(面材など)の開発検討
が実施されていて、更なる断熱性能の向上も期待されているそうです。
硬質ウレタンフォームの2015年における生産量および用途比率は上図の通りです。
むむむ・・・。
現場発泡がこんなに多いとは・・・。
つづく・・・。
posted by Asset Red
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