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次のグラフは近畿大学岩前研究室の調査資料です。
グラフ①は厚労省の人口動態統計等を基にまとめられました。
これを見ると、近年では交通事故による死亡者よりも家庭内事故による死亡者の方が多いことがわかります。
グラフ②の『月別死亡率の変遷』を見ると、冬季に顕著に増える入浴中の心肺停止の実態は年間1万7千人(東京都健康長寿医療センター研究所調査)を超えています。
これらの結果から住宅の断熱レベルの向上は建築家だけではなく医学界からも提言されるようになり、高齢になっても地域で元気に暮らせる社会を実現する『スマートウェルネス住宅』の奨励が各地で始まっています。
グラフ③は冬季の寝室の平均室温を都市別にプロットしたものです。
大半が12℃を下回っています。
深夜から早朝にかけては相当低温になっている事が予測されます。
人体に深刻なリスクが現れるのは16℃。
高齢者の低体温症が現れるのは10℃と言われています。(資料④参照)
断熱レベルの向上は人体に関わる大きい問題になりつつあるようです。
グラフ⑤は断熱レベルの高い住宅へ転居された方へ、その後の疾患改善度合いを聞き取り調査したものです。
断熱のレベル向上は疾患の改善にも効果があり、特に手足の冷えやアトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎などの良化が認められます。
断熱の効果と言えば『省エネ=冷暖房費の削減』ばかりに目がいきがちではありますが、健康維持・増進効果も高いんです。
もちろん、快適さも忘れてはいけません。
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