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気密性を高める目的をシリーズでお伝えしています。
その2回目は、表題の通りです。
室内と外気に通じる空気の道があると、そこを通って室内の暖かい空気が外に排出され、同時に外の冷たい熱が室内に流入することで室温が低下することになります。
この『漏気』による熱損失Qは
Q(W)=0.35×気積(㎥)×換気回数(回)×内外温度差(℃)
で計算されます。
ここで言う換気回数とは、室内空気が漏気により全て入れ替わる1時間当たりの回数を言います。
0.5回であれば、2時間に1回空気が入れ替わることを示します。
例えば天井高さ2.4mの8畳間の気積(体積)は、3.64×3.64×2.4=31.79≒32㎥。
換気回数を0.5回とし、内外温度差が20℃の時の漏気による熱損失は次のようになります。
Q=0.35×32×0.5×20=112W
換気回数を0.2回に減らすことが出来れば、
Q=0.35×32×0.2×20=44.5W
と熱損失が小さくなります。
大したことないとお考えでしょうか?
塵も積もれば山となる。
床面積120㎡の家の気積は288㎥にもなります。
この時の双方の熱損失の差は
Q=0.35×288×(0.5-0.2)×20=604.8W
この差を埋めようとすれば、エアコンの能力を0.6kwも上げなければなりません。
6帖用のエアコンは2.2kw、能力を0.6kw上げると2.8kwになります。
10帖用ですね。
機器代も高くなるし、電気代も上がります。
気密性能の必要性、少しはご理解いただけたでしょうか?
またまだ、ありますよ。
続く・・・。
posted by Asset Red
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