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気密性を高める目的をシリーズでお伝えしています。
その3回目は、表題の通りです。
『断熱材と気密はセットで考えるべき』
『断熱は認めるが気密を認めないという態度は矛盾している』
という意見を耳にすることがあります。
それは、この目的のことを指しています。
断熱材の多くは、断熱材内部に存在する『動かない空気』の働きにより断熱効果を維持しています。
発泡プラスチック系断熱材であれば、空気の移動をそれほど心配する事もありません。
でも繊維系断熱材であれば、充分配慮しなければなりません。
断熱材の室内側に冷たい外気が入ってくれば、当然ながら断熱材の断熱効果は大きく減少します。
特に繊維系断熱材の場合の、断熱材の中に入ってくる外気による断熱効果の減少はより大きいと想定されます。
その為には、断熱材の外側に防風層を設けることが重要です。
また防風層が確保されていても、断熱材の中に気流が生じるような事があってはなりません。
その為にも気流止めや気密層の施工は重要です。
つまり断熱材の断熱性を確保する為には『断熱層と外気に通じる隙間をつくらない』ことが重要ということ。
この辺りの事を理解している建築実務者は、断熱工事が完了した時点で気密測定を実施しているようですね。
気密性能の必要性、少しはご理解いただけたでしょうか?
またまだ、ありますよ。
続く・・・。
posted by Asset Red
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