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今日は日曜日、朝から現場はお休みです。
お客様との打合せの合間を使って、『FPパネルの建込』の告知文をポストインしてきました。
なにしろ、柱間に合わせてほぼぴったりと作られた厚さ105mmのウレタン断熱パネルを掛矢で叩き入れなければなりません。
大きな音がするので、事前にお詫び&お願いをしておかないと何が起きるかわかりません・・・。
建込が完了すれば建物内の音漏れも激減して静かなもんなんですが、この作業中の音がなにより珠に疵なんです。
次の現場のパネル図面の作成と拾い出しも行いました。
下図は1階壁パネル用の図面です。
プレカット図面や平面図等を睨みつつ、CADを使って作成します。
柱間寸法や梁間寸法に合わせて一枚一枚オーダーで作られ、現場に届けられるのが『FP断熱パネル』の特徴です。
だから、窓の開口もしっかりと指示しなければなりません。
図中の緑は、断熱材の厚さを面材耐力壁分薄く作ることを示しています。
またこの段階で、窓上に取付けるカーテンレール用の下地材の指示もしています。
赤いバッテンはパネル内の筋違を示しています。
FP壁パネルは上のイラストのように、4周全てに木枠があり、その中に硬質ウレタンフォームが充填されているパネルです。
筋違も設けることが出来ます。
もちろん、片側・襷掛けのどちらも大丈夫。
充填断熱工法の場合に一般的に採用されている繊維系断熱材は、筋違廻りの断熱処理が非常に難しいと言われています。
その大変さは袋入りの断熱材(耳付き)であっても、裸の断熱材であっても変わりありません。
上図にその施工時の注意点を挙げられています。
筋違と断熱材の間に空隙が生じないようにすることが大事!
その為には、予め筋違に沿って断熱材に切れ目を入れるか、当たる部分を欠き取っておく必要があります。
また、その上には『別張り防湿シート』を隙間なく貼付けなければなりません。
裸の断熱材であれば、別張り防湿シートは当たり前。
でも袋入りを使っている大工さんは、別張りシートなんて張ってるのかな?
いつも心配になります。
インターネットを閲覧していると、相変わらず次のような施工不良画像が溢れているし・・・。
筋違の奥に断熱材を押し込んで施工しています。
これでは、本来の断熱性能を発揮することは出来ません。
しかも、断熱材は内側に貼る石膏ボードにピッタリとくっ付けるのが基本です。
断熱材を筋違に合わせて切り込みんで施工しています。
でもあまりにも雑で、隙間がたくさん。
しかも、防湿シートが張られていません。
これでは、壁内結露で壁の中はカビだらけになってしまいます。
繊維系断熱材は安価でありながら、キチンとした施工が出来れば暖かい家をつくることが出来る魔法の断熱材と言えるでしょう。
でも、施工者の技量を見極めることが出来なければ何の意味もありません。
少しのミスも許されない断熱材だと思った方が良いと思います。
また塞がってしまえば、サーモカメラ等の特殊な機器を使わなければ施工不良を発見することも出来ません。
その点、FPパネルは違います。
専用工場で図面に基づいて木枠が作られます。
そして、品質検査課による検品後にウレタンを充填します。
発泡時のプレスは30t。
木枠の隅々にまでウレタンは行き渡り、均一な断熱パネルが完成します。
基本、現場での切断は行いません。
パネル図面を見ながら、柱間にパネルを当て、掛矢で叩き入れるだけ。
間違いも少ないし、経験や技術の有無も影響しません。
パネル自体が空気や湿気を通しにくい性質を持っているため、パネル同志の接合部や柱・土台・梁など木材との接合部にアルミテープを貼るだけで『気密・防湿施工』も行えます。
テープの貼り忘れさえしなければ、壁内結露の心配もありません。
また他の断熱材と異なり、断熱パネルを釘もしくは木ネジで固定出来るのも強みのひとつです。
断熱材の剥落や隙間・捲れなどは即断熱・気密性能の低下に繋がります。
施工不良であっても経年劣化であっても同じです。
果たして、ステップルやテープで固定された断熱材は地震の後でも、キチンと躯体に固定されているのでしょうか?
その点、FP断熱パネルは安心です。
何しろ国交省から耐力壁として認められています。
長きに渡り、建物の変形を抑える機能を持っている事が証明されている訳です。
誤解しないでください。
筋違の入ったパネルや、耐力面材の張られたパネルではありません。
木枠と硬質ウレタンだけのパネルの壁倍率が2.1倍であるという認定です。
長期に渡り変形しにくいパネル。
そして劣化しにくいパネル。
国からお墨付きを戴いた、たったひとつの断熱・耐震パネルなんです。
凄いと思いませんか?
posted by Asset Red
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